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試練7
「やめろー!!」
ロープが無残にも谷底に落ちていく。
ロナルドは間一髪で崖に指でしがみつく。
しかしいつまで持つのか・・・激流が自分を吸い込むのを楽しそうに待っているように見える。
(ここまでか・・・)
半ばあきらめそうになった時、フルールのカイルへの笑顔を思い出す。
(絶対にあいつには負けない)
土の少しの出っ張りに指をひっかけながら、上へ登り始める。
(あと少し・・・)
もう少しで登りきろうとしたとき、
ねぇ、あいつむかつくから崖も壊そうぜ
いいねいいね
くすくすくす
またしても声が聞こえる
(やめろ、やめろ、やめろ)
急い上までで登ろうと指を少し上の出っ張りにかける。
その時、ガラっと自分の指をひっかけていた場所が崩れる。
(くそっ・・・)
身体がふわっと浮かぶ。
「くそっ!!」
落ちる。




