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試練2
氷山に近づくにつれ、雪が多くなってきた。
馬ではもう近づけない。
「ありがとう、ここまで連れてきてくれて」
馬にお礼を言い、降りた。
回収のためついてきていた騎士に馬を引き渡し、ここからは自力で進む。
進む度どんどん雪も風も強くなる。
猛吹雪のため前が見えない。雪の中をみしっ、みしっと足を進める。
まもなく日が暮れる。
その前に氷山の入り口につきたい。
身体が凍りつく。試練は氷山につく前から始まっているのだ。
(フルール様・・・必ず。必ず・・・)
カイルはフルールに誓いながら、一歩一歩進んでいく。
急にふと吹雪がやんだ。
あたりを見回すと、氷山の中にはいる洞窟の入り口が黒くはっきり見えた。
ここからが本番だ。
カイルは入口へ向け走り出した。




