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フルール(愛未)12


出発のため準備をし、再び父、私、カイル王宮へ戻る。

試練の際は周囲にばれないよう裏門から出発する。


「遅い」

ついた時には第二王子様はすでにお着きになっていた。


両名がそろったところで、王弟のローランド様がいらっしゃった。


「通常前回の試練成功者が説明を行うが、今回は第一王子が謹慎のため私が取り仕切る。急で困ったもんだよ。」


王弟様がへらっと笑った。


「早く始めてください」

ロナルドが発言する。


「はいはいっと。甥っこさんたち。」


「この道をまっすぐ行くと氷山がある。氷山の頂上に花がさいている。単純な話それをとって戻ってくるだけだ。花が咲いているところは氷の部屋になっていて、王族の証である琥珀色の瞳が鍵となる。鍵が開き入室し、花を1輪もって時間内に戻ってこれれば試練は成功だ。

しかし、氷山には妖精がいると言われており、人を惑わせてくる。道を迷わせたり、自分の欲求を満たすものをみせ試練に挑めなくさせたり、恐怖心をあおり逃げ帰らせたり、最悪誘惑して崖から落とそうとしてくる。それで何人か亡くなった王族も過去にいる。ロナルド、お前は前回道に迷い花を見つけるのにてこずり、制限時間内に戻ってこれなかったな。」


「・・・」

第二王子様は不機嫌な顔をしている。


制限時間は明日の18時だ。今回は急だったから時間は前回より短い。両者とも文句はあるか?」


『ありません』


「そうか。あと質問は?」


『ありません』


「そうか」


王弟様が表情が急に険しくなった。

「では、試練を始める。今回は両者とも成功の条件が異なる。明日の18時、成功を祈る。」



「開始!!!」


両者とも走り出す。



(フルール様、カイルは絶対に花をもって戻ってきます。どうか、どうか、カイルをお守りください。フルール様、諦めないでください。カイルはあなたを絶対に助けます。フルール様・・・)



フルール様の存在が徐々に私の中から薄くなってきていることがわかっていた。


私はなんで役立たずだろう。

カイルの後姿をみながら手を合わせ無事を祈ることしかできなかった。


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