フルール(愛未)11
「ロナルド・・・?」
王妃がたずねると、第二王子様はバツが悪そうな顔をし、顔を赤くしていた。
「花は1輪もってくれば試練は突破できるのよ」
「・・・わかっています」
「ではなぜ、2つと・・・」
「・・・言いたくありません。」
しばらく沈黙が続き、謁見の間は冷たい空気が流れていた。
王がその空気を破り、発言した。
「2人とも理由は言えないならば、2人とも王の子ならば、競え。花をめぐって」
「な、カイルは1輪でよいと言っているのよ!アレクサは、殺そうとしたくせに父親づらしないで!
2人で1輪ずつでよいじゃない。ね、ロナルド!」
王妃が問うも、第二王子様は
「カイルには1輪も取らせません」とはっきり言った。
「・・・カイルは、今年でなければいけないの?来年ではだめなの?3回チャンスがあるのよ」
今度はカイルに問うが、
「今出ないと・・・今すぐに取りに行かなければならないのです。大変申し訳なく思っています。
どしても、どうしても、花が必要なのです。どうか、どうか、どうかお願いします」
大つぶの涙がぼろぼろと落ちる。
フルールへの気持ちがとても伝わってくる。
「ロナルド、カイル、では競うしかないであろう。カイルの方は切羽詰まっているのだろう。
ロナルドも試練の準備はすでに準備は整っていただろう。これから、向かえ。ロナルドの試練は2輪とってくること。
1輪だった場合は来年3回目に再び挑戦しろ。」
「・・・はい」カイルを睨むように第二王子が答える
「カイル、お前も準備はもうできているのだろう。現在王族と認められていないお前には、試練の資格すら本当ならばない。勝手に取りに行こうとしていただけでも本来ならば大罪である。しかし、1輪でいいといったな。1輪とってこい。ロナルドよりも早く見つけなければならない。ロナルドは前回も経験したからロナルドの有利である。そして、挑戦は今回のみ。それでも、花を求めるか。」
「はい、どうしても・・・どうしてもっ。感謝申し上げます!」
頭を下げ上げ、再び上げた時、琥珀色の瞳が大きく開き輝いていた。
王様にも強い意志が伝わっているだろう。
「では、1時間後出発とする。」
王はそういってさっていった。王妃が慌てて追い、第一王子がたんたんとさっていく。」
第二王子は、「お前には絶対にとらせない」カイルを睨みつけ、さっていった。
「・・・家に戻るぞ。フルール。カイル、お前がなぜ花を望むのか今は聞かない。フルールのためといったな。必ず取ってこい。」
父とフルール、カイルも謁見の間を出た。




