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フルール(愛未)9
王は、王妃の視線に耐えながら、また話し始めた。
「では、氷山の花について、なぜエル公爵令嬢が知っているのか」
「昨年、第二王子様がわが妹リゼに話しているところを聞きましたが・・・」
「はぁ・・・」
王はため息をついた。
第二王子は居心地悪そうにしている。
「あなたの話はもういいわ。カイルといったわね。前にいらっしゃい。」
カイルは、王妃の前に行く。
今日の目の色は琥珀色だ。
王妃はじーとよく見て、カイルを抱きしめ泣きながら言った。
「我が息子!
アレクサのせいで本当にごめんなさい。
しかも、私が双子を産んだことを気づかないなんて母親失格だわ。苦労をかけたでしょう。
老侍女、騎士、そして兄であるルイ、感謝するわ。こうして息子にあえるなんて・・・」
王は別の意味で今にも泣きそうだった。
(すごい愛妻家だものね・・・かわいそうに。少し同情しちゃうわ)
カイルはおろおろとどうしたらいいかわからないようだった。
でも、本当のお母さんに会えてよかったと愛未は思っていた。
そんな中、
「発言よろしいでしょうか」
第2王子がカイルを睨みながら発言した。
「よい。」
「氷山の花の件です。」




