フルール(愛未)8
王宮についた。
父、私、そしてカイルが謁見の間に通された。
謁見の間には私たち3人しかいない。
そして、3人とも無言で立っているしかない。
王がいらっしゃれた。
王以外にも足音が聞こえる。
父、カイルは頭を垂れ、私はカーテシーをしていた。
「頭をあげろ」
私たち3人は頭をあげ、直立不動に立っていた。
そこには、王、王妃、第一王子、第二王子がいた。
王妃は今にでも近づきたいのを我慢している様子だ。
王が口を開いた。
「単刀直入にきく。エル公爵、その男について誰にも知られない様にしろと言ったが、なぜエル公爵令嬢が知っている。」
「えっ!」
と私の方を見る。
(そりゃびっくりするわよね・・・そして、王妃は王を睨んでる…)
「発言してもよろしいでしょうか」
「許す」
「まず、老侍女と父が話していることをたまたま聞いてしまったこと、次に、カイルの目は魔女の薬で色を変えていますが、目の奥に琥珀色が見えるからです。これは私の護衛だったからで、他のものは気が付いておりません。もちろん誰にも話をしていませんし、母へも伝えていません。父にも私が聞いたことは問題になると思い、確認しませんでした。」
王はため息をつく。
「初めからだったか・・・」
王妃は、
「カイルという名なのね」と、今にもカイルに抱き着きたい様子だ。
ふと、第一王子を見た。
第一王子のことはよくわからない。小説にもあまり触れられていなかった。だだそこに静かにたっている。
そして、なぜか第二王子は機嫌が悪そうだった。




