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異母妹


朝食の間についた。



「おはようございます」にこりと笑って挨拶をする。


父、母、異母妹、中にいた使用人たちは、やはり固まっている。


異母妹のリゼはいち早く解し、「お姉さま、おはようございますっ!」

と話しかけてくる。

リゼは、ゲームでも小説でも、『THE天真爛漫』な女の子で、ちょっとした嫌がらせも臆せない強い心を持つ反面、気持ちの優しい女の子であった。嫌がらせをする姉とも仲良くなりたいとまで思っていた。まぁそれも私の婚約者が惚れる理由なのだが。



年齢を重ねると、母親の態度の違いを不安に感じ、さらには異母妹であることを知った。

ゲームでは「私に話しかけるな、妾の子が」と異母妹を切り捨てる。だから、小説通りそんなことはしない。


「リゼ、おはよう。お父様、お母さまもおはようございます。お待たせしてしまい、申し訳ありません」


「お、おはよう・・・」父母は困惑したままだ。


「今までのこと、申し訳ありません。公爵家のものとして恥ずべき行いでした。今後は一切今までのようなこと、態度はとりません。長い間申し訳ありませんでした。リゼ、今まで本当にごめんなさい。許してとは言えないけれども…」


「お姉さまと一緒にいられるのですか!買い物や観劇などいっしょに行けるのですか」リゼはガタンと椅子からたち喜んでいる。


「そうよリゼ。今までごめんなさい」


「ごめんなさいって何のこと?」

何言っているのかわからないというようににこりとリゼは笑い、


「それではみなで朝食といたしましょう。学園にも遅れてしまいますわ」

と言った。


リゼとフルールが楽しくはなしながら、朝食の時間は終了した。




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