第一王子
第一王子が私ですと言った。
しんと静まり、少し動いただけでも音が聞こえそうだ。
第一王子は再度答えた。
「今回の件はすべて私の責任です。」
「どういうことだ・・・。」
王は混乱している。
「双子であることは母上のおなかの中にいるときから何となく思っていました。
出産時、盗み見た時やはり双子でした。出産に立ち会ったのは、その老侍女だけで、他は気づいていませんでした。
そして、王は弟を亡き者にせよと命じました。
老侍女に逃げるよう命令したのは私です。
その時、命令された騎士に少し待つように伝え、老侍女の毛髪と、同時期に赤子がなくたった者に願いて手首を借りさせていただきました。
騎士には、それを王に出すよう命じました。
騎士も処分される可能性があったので、保護し、この国を離れるよう伝え、すでに出国済です。」
「王命であったのだぞ。王命に背けば王族だとしても死罪となる可能性があるのだぞ」
「私はずっと弟を生かすためにここにいるのだと思って生きてきました。毒杯でもなんでも覚悟の上です。」
「ルイ、あなたは悪くないわ・・・生かしてくれてありがとう」
泣きながらルイに抱き着いている。
黙っていた第二王子が声を出した。
「しかし、兄上は王命に背いた。そして、もう一つのばれないようにするという王命も、フルールが気づいている時点で背いている。今までと同様の罪となるでしょう。」
「ロナルド!!」
シェリアが叫んだ。
「処罰はなんでも受けいれます。」
「ルイ!悪いのは、すべての元凶はアレクサだわ!」
王妃は泣きながら王を叫んでいる。
王が重い腰をあげて命令した。
「第3王子とエル公爵、そしてにエル公爵令嬢に早急に登城するように伝えろ。」




