表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/88

カレン



(カレン)の好きな人は、幼馴染で気が弱かった子、グラントだ。

最初は助けてあげなきゃという正義感だったが、いつしか恋心を抱いた。


しかしその時グラントは、親友マリアと婚約していた。

マリアもグラントに恋をしていたようで、報告されたときは嬉しそうに話していた。


しかし、私がとった行動は、私もグラントのことが好きとにおわせること。

両親同士が仲が良く、はなから子爵家と公爵家の婚姻はできないのは知っているが、グラントと婚約の話も冗談で出たほどだ。

そんなことをマリアに伝え、マリアに罪悪感をもってほしかった、マリアに傷ついてほしかった。

本当に私は性格の悪い人間だ。



男爵との婚約を結ぶときも、かわいそうな私を演じた。

マリアは好きな人と結ばれていいねという思いを感じさせた。


すると、グラントとの妾の話を持ってきた。

あの男爵の妻になるより、公爵の妾のほうが利になるはずと、説得してきた。




ここにきて、罪悪感を覚えた。


マリアは私の想いをずっと受け止めてくれた。


そして実際に妾となった。


寝室に座っていた私に、グラントは謝った。


自分はマリアのことが好きなこと、カレンの危機を守るため妾として受け入れたこと、本当はマリアとしか行為はしたくないのに、マリアは初夜を遂行したかどうかの監視も入れており、抱かないといけないこと。


知ってるよ、マリアのことが好きなのは。

あなたの視線はいつもマリアだったから。



そして実際うまくいかなかった。


「私をマリアとのことだと思って。」

(マリアは初夜以降、行為を拒んでいるらしい)



「マリア、マリア、マリア、ずっと前からずっと好きだ。愛してる」

マリアと思いこみ、私を抱いた。


2人で泣きながら夜を過ごした。


しかし、妊娠してしまった。私もマリアも1度で。


マリアは相変わらずグラントと一緒にいられるようにしてくる。


グラントは避けられていることに傷つき、マリアに自分の気持ちを伝えられず、落ち込んでいる。


そして私も、この現状を生み出したことを心から反省したが、もはやなにもできずにいた。



そして時が過ぎ、マリアも私も同じ頃に陣痛がきた。


しかし、私は出血の量が大きく意識が遠のいていた。


自分の罪が今来たのだと理解した。


「マリア、リゼをお願い。私の子の名前はリゼ。ごめんね。本当に今までごめんなさい。」


意識がなっていく。


「私が絶対リゼを守るからっ」


先に出産をおえたマリアが、私の手を握って泣いていた。





そうして、カレンはひとり亡くなった。

大きな問題を残して。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ