間話 神帰宅!!
この物語の作者は神が気に入っているのですよ。
神「久しぶりに帰ってきた感じがするな〜」
そこは10の世界の街。9の世界の人が禁忌指定するような現象や魔法がガンガン飛び交う世界。並大抵の9の世界の人がそこに行ったら一瞬で存在が消えてしまうであろう世界。そんな呆れ返るほど平和な街の一角にあるお店、、、喫茶店「星香」裏路地から入ればすぐのところにある。そこの裏路地に行かない感じで喫茶店と繋がっている家、それが神の家である。客自体はそこまで多く無いがリピーターが多いことで割と有名である。何より有名なのは店主が天然であることなんだが、その店主(神の父)はそのことを知らない
神がそこに向かっていると近所に住んでいる永滅さんと出会った。彼は昔はやんちゃしてたらしくよく人が作ってた世界を壊して回っていたらしい。今では武勇伝として話している。ついでに神の総合武術の師匠で今まで一回も勝てた事はない。酔っ払うとさらに強くなる。武術に完璧な防御はないと聞くが、永滅さんは武術で結界もどきを作れるのでカッチカチである。10の世界では無限が一つの単位になってるので、当てにはならないが、無限の攻撃を受け流せるらしい。跳ね返せはしない。ああ、総合武術作ったのこの人。
永滅さん「神坊ちゃん久しぶりだなあ。」
神「永滅さんお久しぶりです。別に坊ちゃんって言わなくたっていいんですよ?」
永滅さん(いや、嬢ちゃんって言うと否定されるのに?)
まあ流石にそれは口にしない。
神「日課のウォーキングの帰りですか?」
永滅さん「ああ、ちょっと隣世界のスーパーまで歩いていった帰りだ。お、神(父の方。永滅さんは神の父の同級生。神は名字だからね⭐︎)がやってきた。どうせ今日帰ってくるって聞いて待ってられなかったんだろうな。昨日あたりからそわそわしてたし。」
隣町みたいな感覚で世界を渡らないで欲しいものだ。まあ作者の考えなんて知ったこっちゃないわけだが。
窓から顔を出してじっと見てくる神の父。その手にはポットを持っており注文が入っているのであろうことがわかる。
神「じゃあそろそろ行かないと。」
永滅さん「ああ、気をつけて」
神は家に向かった。
神「ただいま〜」
神の母が光の速さで神の目の前にきた。
神の母「おかえり〜!!」
突っ込んできた。神は吹っ飛ばされ、、、なかった。不持で勢いを持たなくさせたのだ。
神の母「もう、すっかり強くなっちゃって」
神「昔の殴り続けられた頃も懐かしく感じるなあ〜」
神の母「そうそう。精神も壊して治してを繰り返したらものすごい強度になってしまったのよね〜それにしても、、、前の顔とだいぶ似てるけど違う顔よね〜。ササミさんに作ってもらったの?」
神「うん。謎に筋肉の密度のせいで通常の骨だったら折れるくらいの圧力になってるし。」
神の母「うん。ちょうどいいわ。少し遊びましょう♪」
神「久しぶりだしね。いいよ。やろー。」
その瞬間神の母は手を叩き、空間が広がった。しかしそれは有限であり、限りなく全ての数に近しい距離として存在した。
神の母「昔は私の対になる能力だったのにいつのまにか変わっちゃって。お母さん悲しいわ。」
神「ん〜、無限という数でないものを壊せるってのはなかなかに理不尽だと思うんだけど?」
神の母「いいえ?ただ上限を有限化させただけよ?下には無限なのだからそれは扱い方の問題よ。」
神「まあそうなんだけど、、、。」
神の母の能力である有限。それは特殊なデバフであり、最強の矛であり、一種の強力な盾だった。混沌の力と不動の両方の性質を併せ持つこれはまた異端な力それが神の母が持つ有限という性質だ。だがしかし今回の神はそうも行かない。なぜなら限を持たず、可も不可も持たず、存在もせず、概念としてすら形を保つことができない。それが不持であるからだ。
神の母「全世界の重さ合わせたくらいの威力でウォーミングアップするわよ〜それ〜!!」
そんな声とは裏腹に星なら潰れ、世界なら砕ける威力の攻撃を放つ。すでに運動エネルギーの法則が役に立っておらず、空間を消滅させていく。神はそれに触れ、消すことが出来なかった。神は吹っ飛ばされた。
神「どういう原理?」
神の母「そんなの有限にしてるだけよ。」
つまりテケトーってことである。
しばらくじゃれあい(という名のウォーミングアップ)が終わり本格的に動き始める。
神の母「少し面白いものを見せてあげるわ」
そう言って能力を発動し神の結界?を殴る。神は片手を使って受け止めた。結界?にひびが入る。
神「?軽い、、、」
そう言った途端拳が二つ飛んできた。結界と両手を使って反射させた。威力がそのまま神の母に跳ね返るが、神の母はすでにそこにはいなかった。少し離れたところで見ている。
神「無限増殖系?」
拳が四つになった時にそう呟いた。神の母は頷き、どう攻略するのかワクワクしているようだった。もちろん、不持を使ってしまえば消すのは簡単だろうが、そうなった時に神の母がどう思うのかというのを考え、とりあえず粘ることにした。結界を回転させて威力を逸らしたのだ。拳が8つに増えた。手を使って全て叩き落とす。16になった。武術を使い、拳をあらぬ方向へと飛ばした。32個になり、結界に限界がきた。元々3兆くらいしか耐えられるようになってないのだ。まだ発展途上だけどね。それでどうやら拳が増えるごとに威力が乗倍になっていくようで、そろそろ結界に限界がきたのだ。64個。結界が割れた。まあすぐに発動はできるけどやめておこう。割れた衝撃でどんな攻撃でも防げてしまうから。128個、結界が無くなった代わりに足まで使うようになった。手の動きが明らかに捕まえようとした動きに変わった。256個。無気を使い動きの無駄を無くし速度も向上させた。512個。256の時と同じ、1024個。回避していたものが追尾してくるようになった。足が掴まり片足が動かなくなった。2048個。もう片方の足も掴まった。脚を引っ張られて体勢を崩すので武術も使えない。4096個両手も掴まった。動けない。流石に不持をお母さんに使うのもなぁ、、、。
神の母「ふふふ。やっと捕まえた。お母さん寂しかったのよ?知らない場所に行っちゃって。もう逃さないわ。ふふふふふふふ。」
神「お母さん、、、今帰ってきたところなんだから寂しがらなくても一緒にいるよ?」
神の母(そうだ。そういえばこの子こんな感じだった。鈍感ではないのだけれども、、、お父さんににちゃって天然なんだわ。そんなところも可愛いのだけれど)
そうして気が逸れてしまった神の母は、普通に結界の点検という名で神をめっちゃ触りまくったり抱きついたりしていた。途中から神の父が来て羨ましそうにしていたが譲らなかった。
神「そういえば僕は結局血とか流さないのにR18?結界っていうのいるの?たしかに服はボロボロになるけどさ」
神の母「あなたはまだ知らなくてもいいのよ。」
神「わかった。」
神はすっごい素直だった。それは神の母がなんか目を逸らしていたから。あ、聞いちゃいけないのか。と察したからだった。
神は一抹の寂しさを覚えた。幼い頃から隣にいてくれた執事がいないということに。彼はあまりにも有能だった。だからこそずっと守っていたはずなのに。守られてしまった。いつか。また会えるように。一人の生徒として、そして主人として救わなければならない目標になった。
神「、、、そろそろ離してくれない?動けないからさ〜」
神の母「ダメよ〜。私が満足するまではなさないんだから。」
神の父「神ちゃんちょっと手伝ってくんない?(神ちゃん目的の)お客さんめっちゃ来てる」
神「はーい。お母さんちょっと行ってくるね♪」
神は手から身体をすり抜けさせお父さんの手伝いに行った。お母さんはいってらっしゃいと言って料理を提供しに行った。
神は大人気だった。神が帰ってきた途端行列ができてしまったくらいには。10の世界の中でもずば抜けてカッコ可愛い存在なのだ。
お客さん(おばちゃん)「いつでもいえば駆けつけてあげるからね!!」
おじちゃん「わしらもフライパン持って参戦するぞ」
神「おじちゃんおばちゃんたちありがと〜」
紅茶を淹れながら神は一人一人返答していく。神はどの世界でもアイドル的存在だが、この世界では一際目立っていた。なんせ9の世界から強すぎて追放された程度のやつから、作者がやばいからそこに閉じ込めたやつまでいる中で珍しくまだ高校生なのだ。まあいないわけではないが、珍しい。成長が止まった奴ら(不老)ばっかなので小さい頃からみんなで見守っていたのだ。しかもカッコかわいい。そりゃ人気にもなるわけだ。神の父はどこにでもいそうなお父さんだしそこまで人気は出ない。
夕方まで働いて戻ることにした。
神「お母さん。近いうちにまた来るね〜。」
神の母「うぐっ、、、、もう行っちゃうなんて」
泣いていた。号泣である。神の父も寂しそうにしていた。
神「えっと、、、みんなに教えてもらった。お母さん元気出して」
そうして神はウインクしながら投げキッスをした。ちな神は意味を理解していない(作者も)。神の母は呆然と立ち尽くしていた。まるで金縛りにあったかのように動かなくなった。
動き出したのは神が去っていってからだった。
そうそう、同じ名前の能力だとしても性質にまで強くすると人によって能力が変わるというのを頭に入れてもらえると助かります〜
余談 神に投げキッスを教えたクラスメイトはウインクの時点で倒れるので神は余計にわからないのだった。




