俺は最強の力を手に入れた 第79話「因縁と旋風」
海上たちの前に蒼木が現れ美里を灰と化させる
「炎!お前は妹が本当に好きだったはずだ!なぜこんな仕打ちを!」
「ああ。美里は本当に好きだった。だがあいつは異能が強すぎて制御できない。だからせめて僕の手で殺した」
「イカれてんのか!テメェ!!!」
海上は水の刃を飛ばす。蒼木はその水の刃を熱で消し去る
「ふぅー…冷たいな…」
蒼木は火炎玉を形成する。そしてその火炎玉を海上に飛ばそうとするが緑色の炎が蒼木に飛んでくる
「!!」
蒼木はすぐに避ける。その緑色の炎は崎見だった
「海上君!落ち着いて!」
「大丈夫。俺は冷静だ!」
海上はすぐに近くにいた北時と目を合わせともに頷く
「「チルドリウムソード」」
海上と北時は両刃の剣を出し海上は水圧で、北時は足元の空気の時間を止めて共に空を飛ぶ蒼木の元に向かう
「!?」
蒼木は驚きつつ蒼炎を2人に向かって撃つ。その炎は下の森に引火し黒煙を上げながら燃え移っていく
「ヤバい!」
「海上は消火を優先してくれ!」
「ッ…分かった」
海上は一度下に戻る。北時は蒼木を睨む。崎見は電話しながら北時の横に来る
「うん!できるだけ早く来て!」
崎見はそう言って電話を切る
「鉄沢たちか?」
「うん。すぐ来るって」
蒼木は北時の方を見て炎を右腕に巻く。蒼木は右目を燃やす
「この温度に耐えれる奴はこれまでいなかった」
蒼木の炎がどんどん熱く激しく燃える
「マズい!」
北時は蒼木の時間を止める。しかし炎の時間が止まらない
「なんで?」
「………」
蒼木の時間は止まっているはずなのに炎は北時に向かって飛んでくる
「!!」
北時はその炎の時間を目の前で止める。しかし止めていた空気が動き出し北時は下に落ちていく
「北時君!」
北時はどんどん落ちていく。崎見は右腕につけたブレスレットを勢いよく外す
「キャパシティーオーバー!」
崎見は水色のキャパシティーオーバーを開放する。そしてその浮遊能力で北時をキャッチする
「すまん。助かった」
「お礼なんていらないよ」
蒼木の時間が再び動き出すと下にいる海上を見る
「美里だけじゃあだめか。ならもっと怒りを燃やさせる」
蒼木は再び右腕に炎を巻く
「もう使わせるな!」
蒼木はその炎を掌に集中させ炎の弾に変化させる。そして右腕のブレスレットを外す
「キャパシティーオーバー」
蒼木は青のキャパシティーオーバーを開放、そして海上に炎の弾を向ける
「青!狙撃能力!!」
北時は炎の弾を視ようと意識を集中させようとするが空間が歪む
「!!」
ミネカが下から空間を歪ませているのだ。その結果炎の弾を視れない
「………海上!!!」
北時は全力の大声で海上に危険を知らせる。だが海上に声が届かない
「終わりだ!!」
蒼木は炎の弾を海上に向かって撃つ。その炎の弾は空中を巡り海上の左胸に当たる
「!!」
「………そんな…」
海上は血を流し倒れて動かなくなる
第79話END




