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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
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俺は最強の力を手に入れた 第78話「死者を復活させる方法」

 ガードルゴンが透葉によって消滅した。一方グラードも左腕を起点に少しずつ消滅を始めている

「はぁ…さすがに俺も生きれないよな…」

 グラードは無くなった左腕だったものを見る

「グラード…あなたを生かす方法はないんですか?」

「無理だな。俺は死者。悪魔の空間を繋げばまた現れるがそれは敵の死者も同じ」

 グラードは右の口角を上げて空を見上げる

「俺としては再びこの世界を見ることができて満足だけどな…」

 海上は悪魔の空間の性質を改めて整理する

「悪魔の空間は死者の世界。様々な死者が集まる…これなら!」

 海上は目を輝かせてある方法を思いつく

「どうした?」

「グラードを始め、御剣。そして鬼頭を復活させる方法を思いついた」

「え?」

 北時は海上を見て疑問に思う。確かに悪魔の空間を利用すればあの2人も復活させることが可能。そのうえ超強力な再生能力を得ることができる。だがその間に敵の死者も復活する。再生能力を持ちながら

「簡単な話だ。悪魔の空間を利用しあの2人も復活させたのちその悪魔の空間を密閉空間にする。そうすれば敵は現れても脱出できない!」

「だが悪魔の空間は広がり続ける。大丈夫なのか?」

 北時が海上に語り掛けると海上はさらに口角を上げる

「大丈夫だ。その悪魔の空間はとある特殊仕様にするんだ」

「だが誰がそれを開くんだ?魅空家から協力を得るのか?」

「ああ。魅空家なら協力してくれる可能性がある!」

 海上はなぜか根拠のない話を連続させる

「………?」

 これにはグラードも理解できていないようだ

「よしさっそく決行だ!」

「待て!海上!」

 海上が森の奥へ走り出す。そんな海上の行動に違和感を北時は覚える

「あいつ…まさか鬼頭が復活するから後のことを考えてないな」

 北時は走る海上を視る

「ウッ…北時…!」

「落ち着け海上。あいつが復活するからって周りを見なさすぎだ」

「………」

 2人が話している間にグラードはもうすぐで消滅してしまう

「海上君。君は落ち着け。そんな方法危険でしかない」

「でも…!」

「それは禁忌に触れるものだ。例えるならばパンドラの箱!」

「!!」

 海上は自分のしようとしていたことを理解し、勘弁したように目線を下に向ける

「ふっ。自分の役割を理解しろ。そして俺たちを復活させる必要はない。今のお前たちなら十分戦える」

「人手不足なんだ…今は」

「大丈夫だ。そっちには…大きな…戦力…が…」

 グラードはそう言い残し消えてしまった。北時は海上の時間を動かす

「落ち着いたか?」

「ああ。今は冷静だ」

 すると透葉と崎見とGマスターが近づいてくる

「大丈夫か?」

「はい。でも俺のことはどうでもいい。グラードが気になることを言っていました」

 海上はGマスターにそう言う

「俺らの中に大きな戦力がいるらしい」

「え?」

「人手不足なのにそれでも大丈夫と言える人が今、この世界のどこかにいる」

「なんだと!?」

 海上の説明に北時が補足する

(誰だ?その大きな戦力とは…)

 考える海上の頭にある人物が思い浮かぶ

「まさか…」

 海上はその人物を思い浮かべた瞬間上から蒼い炎が飛んでくる

「「「「「!!?」」」」」

 当然その炎の正体は蒼木だった。蒼木は美里を抱えている

「美里…お前は本当によく頑張った。せめて安らかに眠ってくれ」

 そういい蒼木は美里を燃やす。そして灰と化した美里を風に飛ばす

「うっ…炎!」

「彩人…情けない姿だな…」

「くっ」

 海上は奥歯を噛みしめ蒼木を睨みつける

                     第78話END

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