俺は最強の力を手に入れた 第76話「悪魔の空間」
北時は右目を閉じて左目でミネカを視る。ミネカは体が動かなくなる
「へぇー。すごいけどそれだけか」
ミネカは空間の一部を消失させ北時の目の前に簡易ブラックホールを作る
「くっ…」
北時は自分を止める
「器用だねぇ。でもそんなんじゃ、私を倒せないよ」
「チッ」
北時が舌打ちするとミネカは口角を上げる。しかし…
「そのにやけ面はいつまで持つか分からせてやる!」
ミネカは横から飛んでくる黄色の液体を自身の目の前で止める。しかし後ろから透明な液体をかけられる
「!!」
「崎見!!」
そして木の後ろに隠れていた崎見が炎をミネカに撃つ。火は透明な液体に着火しミネカの体に一気に火が走る
「硝酸を先に飛ばしたら当然お前は防ぐ。ならその防いだ瞬間にエタノールを飛ばせばプログラムの変換が間に合わずもろに喰らう」
海上が木の陰から現れる。海上はすぐに水をかけて火を消す
「うっ…女の子を燃やすなんて…」
「ミネカ。お前のことを告発すればお前と魅空家は批判の的になる」
「でしょうね…」
北時がミネカの前にやってくる
「お前は家を偉大に感じているはずだ。その技術と異能は我々にとってもあっちからしても脅威でしかない」
「だから、何が言いたいの?」
「このことを告発しないから…俺らの味方になってくれ」
海上の提案にミネカは思考停止する
「…え?」
「お前の力…それを利用したい。プロメテシウスに勝つにはそれしかない」
海上が話していると雨が降ってくる
「ハハッ…何言ってんの?私があなたたちに加担するわけないじゃない」
ミネカは空間の一部を壊す
「!!」
「これで…道付けだよ!!」
空間の穴は少しずつ広がっていく
「亜空間?」
「いや…少し違う!」
「悪魔の空間」
悪魔の空間
空間に穴が開くことで開く謎の世界。その世界には死者が集まっているらしく死者が世に現れると世界は崩壊するといわれている
「死者が舞い降りる!すぐに閉じろ!!」
海上がそういう前に悪魔の空間から一人の死者が出てくる
「グルルルル…」
その死者はまるで竜人のような容姿だった
「お前は…」
「まさか…」
「「ガードルゴン!?」」
その竜人敵組織ナンバー7のガードルゴンだった。4年前の決戦で御剣サクと相打ちで死亡した人物
「よりにもよってこいつが…」
「早く倒さないと!」
「ミネカ!早く空間を閉じろ!」
「嫌だ」
ガードルゴンは炎を吐いて海上たちに攻撃してくる
「グルルルル」
「貴様…」
北時と海上はそれぞれ『時』『海』と刻まれた剣を出す
「「チルドリウムソード!!!」」
「御剣の仇だ…」
「退魔せよ!」
第76話END




