表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
76/81

俺は最強の力を手に入れた 第75話「廃墟決戦」

 海上は遠くで倒れるGマスターを発見した。そして影に手を入れ『海』と刻まれた剣を取り出す。剣をGマスターに向けスマホを取り出す

「北時、Gマスターを見つけた。俺がいった道をまっすぐ進んだら倒れていた」

「私は…」

「?」

 海上はスマホの通話を繋げたままGマスターの話を聞く

「私は、最愛の教え子を失って…気が狂ったのか?」

「Gマスター…あなたは…」

「ハハッ…私のやったことは取り返しのつかない…教え子を失った。親友も失った。どうすればいいか分からない」

「親友…ナンバー1のことですか?」

 Gマスターとナンバー1は元同級生で親友だった。攻撃のGマスター、守備のナンバー1で完璧なチームを組んでいた。しかしGマスターとボスの戦闘でGマスターは右手を失い戦闘が全盛期より劣ってしまった。結果ボスと戦闘することをナンバー1は決めて、現在鬼頭に封印された。その鬼頭も今はこの世にいない

「私は…教え子の従妹も殺した…仲間も殺した…」

「今更悔やんでどうするんですか。あなたが殺した人はもう戻ってこない…誰かが生きていたとしてももうあの世界は機能していない」

 Gマスターは目から涙を流しながら顔を手で覆う

「暴走したんだ。私は…」

「………ならその暴走を取り返す活躍をしてください。まずは情報です」

「え?」

「あなた、敵に潜入していたと考えれば全然役に立てる。その力は、その異能は何のためにあるんですか?あなたの原点は、なんですか!!」

「!!」

 Gマスターは笑顔を浮かべて起き上がる

「一緒に戦いましょう。すべての罪を償うために」

「そうだ。そうだな」

「敵の場所はどこですか?」

「それは…」


 海上とGマスター、北時は森の中にある廃墟を木の陰から確認する

「あれが今のアジト?」

「仮拠点だな。あそこに美里はいる」

「手っ取り早く俺が時間を止めていこうか?」

「ああ。そうしてくれ」

 北時は周りの時間を止める。その状態で廃墟に入っていき美里に触れる。しかし美里は動かない

「うん?」

 北時は美里の体がやけに冷たいことに気づく

「待て待て…」

 美里の右手を持ち脈を計る

「!! 脈が…ない!?」

 北時は寿命がもったいないためすぐに美里を抱えて廃墟の外に走った。再び木の陰に隠れ、時間を進ませる

「北時」

 後ろから海上に話しかけられ北時は振り返る

「海上…美里は、もう…」

「ちょっと待ってもらおうか」

 北時が海上に美里のことを話そうとすると後ろから声が聞こえる

「急に美里がいなくなったと思ったらそういうことね」

 そいつは4年前の事件で逃げ出した悪用異能者の一人『ミネカ』だった

「その子は計画の遂行に必要だから、返して」

「いやだね」

 海上がミネカの前にでる

「美里が計画の遂行に必要な理由を教えろ」

「いやだ。とにかく力ずくで奪い取るよ!」

 ミネカは空間を歪ませ海上を吹き飛ばす

「な!?」

「くっ…」

 ミネカはGマスターの方を見る

「せっかく仲間になったと思ったのになぁ…」

「くっ…」

 ミネカは右手を前に突き出す。するとGマスターの後ろに小さなブラックホールが出現する

「え!?」

 北時はすぐに左目でGマスターを視て時間を止める

「時止め。すごいね」

「テメェ…もしかして…魅空家(みそらけ)の」

「正解!」


ミネカ 本名魅空(みそら) 美音香(みねか) 異能空間操作

空間をプログラムに変換して自由自在に操ることができる

魅空家の相伝の異能であり扱えるのが魅空家のみである


「お前の力はいろんな扱いができるはずだ。どうして悪用異能者をしてるんだ?そして4年前の事件でどうして表にでてこなかった?」

「どうしてって?1、楽しいから。2、サポートに徹してと命令されたから」

「まああの魅空家だからな。世間的にマズいのか。悪用異能者の割には家のことを思っているんだな」

「当たり前でしょ。私は家のことを誇りに思ってるから。そんな愛する家を汚す真似はしないわ」

「お前は悪用異能者になることで家を汚す行為をしている。それに気づけ」

 北時の忠告にミネカは頭に来たのか空間を歪ませ北時の体を動かなくした

「そんなわけがないでしょ…そもそも私をこんなのにした()()が悪い!!」

「奴ら?」

            第75話END

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ