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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
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俺は最強の力を手に入れた 第74話「無双」

 海上が創闘結界術を使用し液体で満たされた結界にGマスターを閉じ込める。ブクブクと泡が上に登っていく中、Gマスターはあたりを見渡す

(すごい空間だ…息ができない)

 Gマスターが後ろを見た瞬間海上は水の刃を飛ばす

「Gマスター!」

 Gマスターは声の方向を見ると海上が水中を一気に泳いでくる

「!!」

 左腕を顔に貫通させる。しかしその海上は水になり消えた

(そうか。ここは…)

「行け!!」

 海上の合図とともに口に酸素マスクをつけた津川と鉄沢がGマスターに突っ込む。Gマスターは体をひねり後ろからくる鉄沢の酸素マスクを盗り自分につける。その間に津川はGマスターの背中に触れる

(ごめんなさい。体氷(たいひょう)内解旋(ないかいせん)

 津川は背中に触れた手から冷気を出す

(体氷内解旋は、触れた面から冷気を体に流し込み内側から凍らせる技。これなら倒せなくとも動きを封じ込める!)

 津川は冷気を強める。すると水の中に血が漂う

「?」

 Gマスターは左手を手刀の形にして津川の左脇腹を斬っていた

「!!」

 鉄沢が右手を伸ばすが届かない。その鉄沢の顔にGマスターは勢いよく拳を飛ばす

「くっ」

 海上が奥で発生していた渦をなくす。その渦の中から北時が現れ左手で右目を隠し左目で津川の傷を視る。すると津川の血が止まり津川は体制を立て直す

(まさかここで使うことになるとはな。あの時、鬼頭のケガを見て驚いた。その時に感じた自分の異能の可能性を!(ロング)時間(タイム)停止(ストッパー)は寿命を2倍減らす代わりに特殊な時間停止を可能にした。それだけで満足は早かったんだ)

 Gマスターは向かってくる津川を見て左腕で殴ろうとするが鉄沢が水中銃で酸素マスクを破壊し気をそらした瞬間に津川がGマスターの腹部を蹴る

(フッ。俺の異能は時間を止める。それを体の一部に限定すれば、寿命の減りは半減する。これが俺の異能の新たな可能性)

 Gマスターは津川の腕をつかむが腕が動かない。北時がGマスターの腕を視ているからだ

(この能力は左目で視認し続ける限りいくつ視ようと消費寿命は変わらないっぽいな)

「まったくすごいな。北時は」

 海上は創闘結界内の監視場で戦いを見ていた

「よし。そろそろ決めよう。崎見!」

「了解!」

 海上と一緒にいた崎見も創闘結界の水に飛び込む。海上はこの監視場からずっとある準備をしていた。崎見の周りの水がどんどん気化していく

「凝固」

 そして海上がその気化した水の周りの水を凝固させる

「くっ…」

 海上は気化した水が溜まっていくと同時に凝固のために腕に力が入る

「よし…連れてこい!みんな!」

 その海上の合図と同時に津川、北時、鉄沢は監視場に向かう。Gマスターもその3人を追う

(まずい。追いつかれる)

 鉄沢は水中電動スクーターを3つ作り他2人に渡す。Gマスターから逃げながら監視場に3人は到着し監視場に入る

「ふっ、よし。今だ!!崎見!!!」

 崎見は笑顔を浮かべ気化した水の膜の温度を上げる

(!! マズい!!)

 Gマスターはすぐに逃げようとする。しかし膜が徐々に膨れ始める

「崎見!一気に上げろ!でないと逃げられる」

 崎見は少し悔しそうにしつつ膜をどんどん温度上昇させる

「問題ない。俺が見る」

 北時がGマスターの足を視る。するとGマスターの足が動かなくなる

(ヤバい!)

 崎見はその瞬間に膜を破壊する。その瞬間温度が上がった気化した水、水蒸気は大爆発を起こす


 爆発とともに海上の創闘結界が破壊される。海上、北時、鉄沢、津川は地面に着地する

「内側から創闘結界を破壊するって…」

「どんな威力だよ」

「日波!」

 崎見が4人より少し離れたところで倒れていたため鉄沢が走っていく

「息はある。体が熱くなりすぎたのか」

 崎見は体が熱くなりすぎたため気を失っていた。命に別状はなさそうだ

「よかった」

「津川は大丈夫か?」

 北時が津川にケガのことを聞く。津川は傷を見つつ「大丈夫」と答えた

「とりあえず俺はGマスターを探してくる」

 海上はそういい走っていった

「………」

 津川は鬼頭のことを思い出していた

(あの人がいたら…どうにかできていたのにな)

              第74話END

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