俺は最強の力を手に入れた 第73話「5V1」
Gマスターの反逆で異能者たちはどんどん殺されていった
「なぜあなたが!」
「やめて!」
「もう…」
Gマスターはアジトに潜伏してた異能者をどんどん排除する
「Gマスター!!」
「………」
Gマスターの異能は簡単な身体強化。それ故に強力
「チッ!」
異能者は銃を乱発するが一発も当たらない
「なんなんだよ…!!」
Gマスターは銃を撃った異能者の首を獲る
「ふぅー。これで主力の異能者を大方削った。あとは覚醒した学生たちぐらいか。脅威の異能者は」
Gマスターはアジトの通路を歩く
(ここを右に曲がれば。あった)
Gマスターはアジトの主軸の装置と鬼頭の従妹である実花を発見した。実花は血だらけのGマスターを見ると足早にGマスターに近づいた
「大丈夫ですか!?」
「………」
実花はGマスターの体に外傷がないことを確認する
「あれ?傷がない」
Gマスターはその隙に実花の右目をデコピンで破壊する
「え…?」
そして一度距離を取った後に地面を蹴り一気に距離を詰める
「待っ…!」
Gマスターは実花の言葉を聞かずに左胸に自分の左腕を貫通させた
「………」
Gマスターは左腕を抜き実花を地面に倒れさせる。その時にはすでに実花は息を断っていた
「悪く…思うなよ…」
Gマスターは装置を見る。画面には正常と書かれ緑色に光っていた
「これを破壊すれば終わりだ」
Gマスターは右腕に渾身の力を込めて装置を殴る。画面が破壊されメインコンピュータも破壊される。装置は煙と火を噴きながら連鎖崩壊していく。その間にGマスターはアジトから抜け出す。大量の死体を遺して
海上、北時、鉄沢、津川、崎見は北海道の悪用異能者をすべて片付ける。嵐のような横殴りの雨が降っている中5人はアジトの崩壊を上層部から知らされた
「今生き残っている中で一番の主力は君たちしかいない…残りの判断は君たちに任せる」
そういって通信が途絶える。海上はそれを聞いて奥歯をかみしめ通信用の腕時計を投げ捨てる
「海上、落ち着け」
「くっそ。あのゴミ上層部。崩壊したからあとは君たちに任せたよ。だけどすべて自己責任ね!とか言って逃げやがった」
「でもアジトを破壊し尽くせるほどの力を持った人って…」
「蒼木かGマスターだ」
「どうやらもうあの人は完全な『敵』のようだ」
「そんな…」
海上はそう決定づけると津川は崎見に抱えてもらう
「そこまでされたら…味方とは思えないよね…」
海上は外国に逃げていく一般人を見た。今も空港や港は人々で溢れかえっている
「もう日本も終わりだな…」
「俺たちが戦っても意味はあるのか?」
「ただプロメテシウスをほったらかしにしてたら日本だけじゃなく世界中が危険にさらされる。最低でもあいつを止めないと」
「会合までの2ヵ月。その間に美里と蒼木を取り戻す」
5人がそう決めると上から何かが落ちてきた
「「「「「!?」」」」」
その人物はGマスターだった
「やべえ」
「何がヤバいって?」
Gマスターは右腕を振りかざす。するとその風圧で周りの木々が吹き飛んでいく
「右腕を振っただけでこの威力…」
「海上!」
「ああ」
「「「「「キャパシティーオーバー!!!!」」」」」
5人は一斉にキャパシティーオーバーをする。自身の潜在能力を引き上げる。そして海上はGマスターを見る
「悪しき罪人に、裁きの流水を!」
海上は他4人と一緒に創闘結界でGマスターを閉じ込める
第73話END




