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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
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俺は最強の力を手に入れた 第72話「海の川」

 美里は海上の創闘結界の周りを見る

(苦しい。息ができない)

 海上の創闘結界は完全に液体に満たされており呼吸ができない

「息ができなくて苦しいだろう?」

 海上は美里の前に現れる。海上は呼吸もできるためしゃべることもできる

「なあ。美里…俺はお前たちから逃げたわけではない。むしろお前たちが逃げた」

(人に責任を押し付けるなんて…)

「俺はお前を助けようとしたが無理だった。炎にも責められた。当たり前だ。お前を助けてやれれば」

(うるさいな…早く助けてくれないかな?)

 海上は両手を広げる。すると美里の周りの液体が消滅した

「プハッ…ゴホッ…」

「死なせるわけにはいかないんでな」

 海上は水の刃を飛ばし美里の右目を斬る

「ぐっ…」

「その『祁』って刻まれた右目を破壊する。そうすれば洗脳は解除される」

「まだ…」

 美里は炎を海上に向かって放出するが液体の中にいる海上に炎は届かない

「はぁ…せめて…」

 海上は水の刃を複数美里に飛ばす。美里は右目を守ろうとするが水の鞭で動きを止める

「!!」

 水の刃は美里の右目を小間切れにする

「………」

 海上は美里の洗脳が解かれたのを確認して創闘結界術を解除する。そして美里の右目を止血する

「海上!」

「俺は大丈夫だ」

「!?」

 久川は右目をなくした美里を見て驚く。津川はすぐに異常がないか調べる

「大丈夫。右目がないだけで特に異常はないよ」

「そうか。これから美里にはいろいろ聞かないといけない」

 海上が美里から一瞬目を離す。するとその一瞬で美里が消えた

「「「!?」」」

「誰!?」

 津川は久川の後ろに立つ謎の女性を見る。その女性は久川に平手打ちをして吹き飛ばす

「久川!」

 海上が吹き飛んだ久川に近づく

「………右手が、ない?」

 謎の女性はフードを深々と被り顔が見えない。津川は氷を謎の女性に向かって放出する。しかし女性はその氷を正面から破壊する

「!?」

 そして女性は津川の背後に周り背中を蹴って吹き飛ばす

「津川!!」

 津川は吹雪で自分の体を支えながら受け身を取る。それと同時に女性のフードを飛ばす

「やっぱり…」

「なぜあなたが…」

 その女性は鬼頭の師であり元ナンバー3のGマスターだった

「ふぅー。この子は連れて行く」

 Gマスターは美里をつかみフードを被り直す

「あなたはなぜ美里さんを?」

「計画遂行のためだ。邪魔はしないでほしい。それじゃ」

 Gマスターはそのまま消えてしまった

「速い…」

「あれが…鬼頭の師匠…」

 津川は立ち上がり海上に近づく

「あの人と少し過ごしたことあるけどあまり悪い人じゃなかった。だからあの人の言っていた計画は…」

「俺もそうだと信じたい…多分あの人は…」


 Gマスターは美里を連れてある廃墟に来る。その廃墟から逃げ出した悪用異能者の一人が出てきた

「これはこれは!()ナンバー3ではないか!」

「………持ってきたぞ。蒼木美里」

「ありがとうございます。これで計画を遂行できる」

「蒼木は?」

「現在東京で活動しております」

「ここにいないのか」

 Gマスターは蒼木がいないことを確認すると廃墟の中に入った

「勝手な侵入はやめてもらえますかな?」

「まだ信用してくれないのか?」

 Gマスターは笑顔を浮かべ美里を抱えた悪用異能者を見る

「ええ。次の任務を達成したら蒼木様に合わせましょう」

「じゃあ早く任務をいえ」

「ええ。その任務は、『海上 彩人以外の異能者をできる限り殲滅(せんめつ)してください』」

「異能者の殲滅ね…期限は?」

「1ヵ月です」

「短いな…分かったよ」

 Gマスターはそのまま廃墟を後にした

「いってらっしゃい。新たな世界の反逆者」

                    第72話END

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