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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
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俺は最強の力を手に入れた 第71話「危険分子」

 深い深い眠りについた海上は夢を見た。そこには鬼頭が立っていた

「鬼頭…」

「まだだ。まだその時じゃない。まだ戦え」

「は?何言って…」

「戦うんだ。あの神を止めろ」

 鬼頭は右手から真っ赤な光を放ち爆発を起こす


 海上は目を覚まし勢いよく起き上がる。体中に汗をかいており少し体が震えていた

「………」

 心臓の鼓動が早い。そして鬼頭の言葉が頭から離れない

「『深い可能性』?」

 海上が頭を抱えていると扉が開く

「あれ?起きてたのか」

 北時が部屋に入ってくる

「ああ。どうした?」

「いや、鉄沢と崎見が巨大なクモと戦ったらしい」

「クモ?」

「ああ。崎見は今医務室。命に別状なし。鉄沢も同じく目立った傷もなかった」

「そうか」

 海上はベッドから降りて北時の横に立つ

「あいつとの会合…もしもの時は…」

「ああ。わかってる」

 海上は北時の返事を聞いて少し笑って部屋を出た

(海上…本当に気をつけろよ…あいつは『神』だからな)


 海上はアジトの廊下を考え事をしながら歩く

(あいつは4年後を示して会合を求めた。会合まであと、2ヶ月。1,2年前1つの街を大量の悪用異能者から救った人物がいるらしい。そいつと協力もしたい。炎を止めたい。世界を救わないと)

「くっそ…やることが多すぎる…」

 海上は少し頭を抱える

「どうすればいいんだよ…鬼頭」

 海上が廊下を歩いていると誰かが後ろから肩を叩いてきた

「!?」

「あっ、ごめん」

 海上が勢いよく後ろを振り向くと津川が立っていた

「津川…」

「美里さんを見つけなきゃいけないでしょ。そのためにこの人に協力を頼んどいたよ」

「海上、久しぶり」

「久川!?」

 久川 感知。元1-2組の9番。異能は感知

「お前が協力してくれるのか。ありがたい」

「ただ俺の感知は少し条件があって、その人の情報を知らないと…」

「ああ。わかった」

 海上は久川に美里について教えた。すると久川はすぐに美里を発見する

「いた」

「早っ!」

「ただ…」


 海上と久川と津川は鬼頭の実家の近くの公園に来る

「ここに?」

 あたりを見渡して美里を探す

「本当にここに?」

「ああ。移動もしていない」

 久川は公園の中心にいることに気づく

「あれだ」

 久川は公園の中心で佇むある女性を指さす

「美里!!」

 海上は名前を呼びながら美里に近づく

「おい!美里!今までどこにいって…」

 海上が話しかけると美里が振り返る。しかし美里の目に光は灯っておらず冷徹な目をしていた

「………」

「あれ?もしかして海上?」

「………」

「ああ。生きてたんだ。てっきり殺されたのかと思ったのに」

 美里は左手に黄色の炎を巻きながら海上に近づいていく

「………」

 海上は美里を睨む。その圧に美里は足を止める

「へぇー。威勢いいじゃん。逃走者のくせに」

「逃走者?」

「うん。私と兄さんから逃げたじゃん」


 遠くから見てた津川と久川は二人のやり取りを観察する

「洗脳…かな」

「洗脳って…確か!」

「うん。悪用異能者組織のナンバー2のグラスの能力」

 よく見ると美里の右目に『()』と刻まれている

「ずっと洗脳されてたんだ」


 海上は水を体の周りに出現させる

「戦うの?」

「ああ。二人だけでな。悪しき罪人に、裁きの流水を」

 海上は創闘結界術を使い創闘結界に美里を閉じ込め自分も創闘結界に入る

                   第71話END

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