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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
68/81

俺は最強の力を手に入れた 第68話「神の神殿」

(本当に?)

『まあいいですよ。私は一度神殿を作ります』

 プロメテシウスは資料を海上に渡して宙をうく

『もしその資料に賛同してくれるなら私の神殿に来てください。待っていますよ』

 そういってプロメテシウスは飛んでいった

「ハッ…ハァ…ハァ…」

「ふぅー…北時!」

 鉄沢が北時の方に走り出す。海上はプロメテシウスに渡された資料を確認する

「………」

「なんて内容なの?」

 津川が海上の持つ資料を覗く

「世界変革計画。全人類のスコアを一度すべてを消去し、改めて与えることでリセットする。それだけではなくスコアをリセットすることで制御可能範囲に収めることができる」

「制御可能範囲?」

「異能を制御できる…年齢のことだ」

 津川が復唱すると後ろから鉄沢と崎見に肩を借りながら歩いてきた北時がいう

「異能は基本的に60歳を超えると使用できなくなる…恐らくその内容は60歳を超えた人物も一度リセットすることで再び扱うことができるようになるというものだ」

「続きいうぞ。リセットのメリットは上記の通り。デメリットは混乱が再び起こる危険があるということ。しかし混乱も首謀者の力があれば止めることは可能」

「今から200年くらい前に確か異能の混乱が止まったんだよね」

 崎見がそう聞くと海上が同意する

「おそらくその混乱を止めたのもあいつだ。その時に一度リセットを起こしたんじゃないか?」

「マジで?」

「いや、その時に生きてたわけではないから知らないけど」

「そのリセットして何になる?あいつのメリットはなんだ?」

 北時が海上に確認する

「簡単な話だ。『面白そうだから』だろう」

「面白そうだからという理由であいつの思い通りになるわけない」

「どうせこのリセットには裏がある」

「どんどん謎が深まりそう…」

(ただこっちにメリットがない…別に制御可能範囲を無くしたところで何も変わらない。いやむしろ高齢者が異能を使うと街が崩壊する可能性もある。高齢者は異能の扱いが特段上手いわけではないから…)

「やっぱりこっちにメリットがない。この計画に俺は反発する」

 海上はそう言った。他4人も当然だというように頷く

「OK。じゃあこの計画に反発するためにここに行こう。奴の神殿だ」

 海上は資料の中に書かれた奴の神殿を見る。場所は大浦天主堂だった

「マジか…」

「戻ろう!」

 鉄沢は空中に道を形成する。5人はその道を走る


『もう来てくれましたか。本当はもう少し長考してほしかったのですが』

「資料を見てすぐに決めた。俺たちはお前の計画に反対する」

『………』

 北時が資料をプロメテシウスに投げつける。プロメテシウスはそれをキャッチする

「お前に敬語…?お前みたいな神に敬語を使うわけねえだろ!」

 北時は笑顔で睨みつける。海上は懐から試験管を取り出しその中の液体に触れる

「ッ…」

 海上はその液体を操り球体にする。そしてプロメテシウスに向かって投げる。プロメテシウスはその液体をすべて消す

『………』

「お前の計画にまったくのメリットがない。せめてこっちのメリットを考えろ!!」

『………別に構わないですよ。そしてあなたたちが…いやお前たちが私に反発するならこちらは力ずくで計画を遂行させてもらう』

「あなたの目的は…もしかして異能を操作することで人間を手中に収めたいの?」

『その通りだ。といっても今から争うことはしたくない。こちらもそっちも準備が必要だろう?だからこの件については4年後に一度会合を開こうではないか…』

「会合?」

『ああ。この件についての話し合いだ。そこでも対立となれば…こちらも全力を尽くして戦おう』

 5人はそのプロメテシウスの言葉を信用するほど信じていない

『もちろん信じないだろうな。奇襲を仕掛けるかもしれない、お互いな。だから"契約"としようか』

「契約?」

『ああ。神の間で行われる約束事のことだ。この契約を破ることはできず必ず遂行しないといけない。契約は2種類存在する。自身に縛りを与え自信を強化する契約とお互いの承認を得て約束を結ぶ契約だ。その後者を我々で結ぼうじゃないか』

「………」

『別に結びたくないならそれでいい。それでこっちが奇襲を仕掛けても文句は言えないがな』

「………分かった」

『フッ。契約を結ぼう!4年後我プロメテシウスと異能者側から海上 彩人!悪用異能者から蒼木 炎を代表とし、会合を行う!』

                第68話END

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