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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第七章「鬼の頭と神の尾編」
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俺は最強の力を手に入れた 第66話「資料の山」

 海上たちは東京に住む美里に会いに行った。しかし美里は行方不明になっているらしい

「あいつ…行方不明って…」

「無駄足だったな」

「ああ」

 北時はスマホの画面を確認する。美里については退院以降、診察も入院も来ていない

「あいつが蒼木打開の第一人者となりえる。絶対にコンタクトを取らないと。次あいつらがいつやってくるか分からない…」

「ああ」


 海上と北時は鉄沢、津川、崎見と一度別れて北時の病院に行った

「ここがお前の病院?」

「行くぞ。まだカルテが残っているはず」

 海上と北時が病院に入り資料室に向かう。その途中で右腕のない女性とすれ違う。海上はその人物を見てある記憶がよみがえる

「あの人って…」

「どうした?」

「………いや、何でもない」

 北時は資料室の扉を開ける

「「なっ!?」」

 しかし資料室はズタボロにされており資料が床に散らばっていた

「どういうことだ…」

「なんで…」

 北時は資料室に入る。棚も資料もズタボロでとても読めるような状況じゃなかった

「………まさか、さっきの」

 海上は資料室から出て走り出す

「うん?どうした…っていないし。どこいったんだ」

 北時はズタボロとなった資料を一つ一つ確認していった


 海上たちと一度別れた鉄沢、津川、崎見はSTArSのアジトに入る。一番星のTOP3がいなくなり彼らが担当していた仕事を他の一番星が行っているため少し慌ただしかった

「大変そうだな…」

「うん」

「何か手伝おっか」

「そうだな」

 鉄沢たちは仕事の半分を請け負い鬼頭の遺した仕事をこなしていく。ただあまりにも仕事が多すぎる


「あいつ…なんてもの遺していきやがったんだよ」

 鉄沢が文句を言う仕事は鬼頭の中にある異能の調査資料の整理である。あいつは普段から何個も異能をコピーしていた。その結果、何かの異能が暴走しないように自身の異能を把握していたのだ

「………」

 鉄沢は異能蒼炎の資料を確認していた

「これまでコピーしたあいつの異能は、異能の調査に扱うことができる。お前の遺したもの、絶対に無駄にはしないぞ」

 鉄沢はそう言いながら書類を整理する


 海上は病院を出てフードを被った右腕のない女性に話しかける

「あの!…もしかして、あなたは…ゴッーー」

 海上がその人の名前を発しようとした瞬間その女性は海上の首を左腕で絞める

「ウッ…」

「うるさい…黙れ」

 その女性はフードから出た右目で海上を睨みつける

「二度と、その面を出すな」

「ウッ…アッ…」

 女性は海上を放し再び歩いて病院を後にした

「カハッ…ハァ…ハァ…」

 海上は首に手を置きながらゆっくりと呼吸する

(まさか…あの人…)

 海上はそれ以上、女性を追うことはせずに病院に入った

             第66話END

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