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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第六章「炎氷・決戦編」
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俺は最強の力を手に入れた 第63話「IIAF」

 鬼頭が蒼木に殺され怒り狂った鉄沢と津川は冷静さを失い異能を暴走させた

「ふっ!」

 蒼木は炎の膜を張り視界を奪う

「!!」「チッ!」

 鉄沢は体を鋼鉄で囲み炎の膜に入る。炎の膜を超えた先に蒼木の姿はなく、紙が置いてあった

「………」

 その紙にはこう書かれていた

『じゃあな』

 その一言だけ書かれた紙を鉄沢は炎の膜に飛ばす。そしてまた炎の膜を超え津川に逃げられたことを伝える

「本当に…逃げ足早い…」

 津川は鬼頭だったものに近づく。焦げているが一応人型であるため人だったとわかる

「鬼頭…」

 津川はその死体を抱きしめ大声で泣いた。その声は朝方の空に響いていた


 きれいな朝日が昇り始めてその美しさは戦いの終結を物語っていた。改造人間をすべて倒し切り崎見も東大寺にやってきた。そこには涙を流した状態で寝ている津川とその場で座り込む鉄沢の姿があった

「京君?氷ちゃん?」

「ああ…日波か…」

 鉄沢は顔を上げて崎見を見る。崎見は少し歩き津川が抱きしめる死体を見る

「この人は…?」

「鬼頭…だったものだ」

「そんな…」

 崎見は鉄沢にそう言われて手で口を覆う。そして膝から崩れ落ちる

「あの人が…」

「ああ…俺も…俺たちも信じたくなかった…だが…」

 鉄沢の右手に力がこもる

「そのお守りを見ると…これが鬼頭だったと嫌でもわかってしまう…」

「え?」

 崎見は鬼頭のお守りを見る

「これは…?」

「異能使用困難時期を打ち消すことのできるお守り…らしい」

「じゃあやっぱり…」

「はぁ…まったく…」


 あれから一ヵ月。犯罪数はナンバー1、2、3の死亡、行方不明によって前とは比べ物にならないほど多くなった。だから海上たちは異能者として活動していた。とても学校にいける状態じゃない

「はぁ…」

 海上、北時、鉄沢、津川、崎見は待ち合わせをした。理由は鬼頭の月参りだ

「鬼頭…」

 鬼頭の死体は 大浦天主堂のガラスの箱に入れられていて、少し見た目はよくなっていた

「あんな焦げていたのに、こんなきれいに治せるんだ…」

「ああ。鮮血操術はすげーよ」

 鬼頭の死体はこの箱に入れられる際、血操によって少し焦げを取った。それによって生きているときの姿に少し戻った。一部火傷の跡は残っているが

「俺たちはこれからも戦い続ける。お前の仇として蒼木も倒す」

 海上は鬼頭にそう誓った

「そういえば海上って蒼木の知り合いだったの?」

 津川が海上に質問した。確かに二人が会った時、知り合いのような会話をしていた

「ああ。あいつは俺の親友だ。いや親友だった」

「………」

「俺はあいつに憧れていたんだ。俺もあいつも過ごす時間は悪い気分じゃなかった。だが…」

 海上は顔を床に向ける

「ある事件以降、あいつは俺を避けるようになって住んでいた家から引っ越していったんだ…俺への妬みを持って…」

 5人は 大浦天主堂から出て外に行きさっきの待ち合わせした公園のベンチに座る

「それについて詳しく聞いていいか?蒼木の打開策になる可能性がある」

「分かった…」

             第63話END

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