俺は最強の力を手に入れた 第61話「蒼き炎」
甲府で大血戦が行われたとき、奈良の方では…
「あぶねぇ!」
「大丈夫?京君!」
「ああ!」
鉄沢と津川、崎見が大量の改造人間と戦っていた。鉄沢の額に改造人間の爪が当たる。だが引き裂かれることもなくすぐに剥がした
「はぁはぁ…多すぎない!?」
「ああ…」
津川は大量の改造人間と戦いながらある違和感を覚えた
「………。ねえ…雅太は?」
「は!?あいつは今!甲府にいるはずだろ!」
鉄沢が改造人間と戦いながらそう答える。だが津川はその言葉を聞かずにどこかに走り出していった
「あっおい!日波!」
「! 分かった!氷ちゃんをよろしくね」
「ああ…すぐ戻る!」
鉄沢は走り出し津川を追った
一方、鬼頭は謎の寺の中にいた
「………ここは?」
ふと後ろを見るとおよそ10体近くの改造人間が立ちはだかっていた
「………」
鬼頭は何も言わずにその改造人間を10体一気に吹き飛ばした。だが上からもう1体の改造人間が降ってくる
「チッ…」
鬼頭はボロボロな体を動かしその改造人間との距離を詰める
「ガガガ」
鬼頭はその改造人間の爪が左目に刺さり左目がつぶされる。だが悪い視界の中、改造人間の頭を潰し改造人間の動きを停止させる
「ハァ…ハァ…。体が…もう…」
鬼頭は倒れそうな体を必死に立たせる。北時の異能も効果範囲外のため右胸からは血が出ている
「………!」
鬼頭は寺の奥の人影に気づいた。その人影は不敵な笑みをこぼす
一方崎見は、創闘結界術で19体の改造人間を閉じ込めすぐにしとめる
「はぁ…人を殺すのは…気分が悪すぎるよ…」
崎見は今すぐにでも吐いてしまうくらい人を殺してしまった…だが改造された人間は復活できない。もとに戻ることはない…
「大量の人を惨殺して、改造して、私たちに戦わせる…悪趣味すぎるでしょ…」
崎見は創闘結界術の中で一人、人を殺す気持ち悪さに再び吐き気を覚えた
鉄沢は津川に追いつき話を聞く
「どうしたんだ!」
「さっきから胸騒ぎが止まらない!雅太に何かあったのかも…」
「その場合方向が逆だ!甲府は真反対だぞ!」
「でも…体がこっちを指しているの…私もよくわからないけど!」
そういい津川はずっと走り続ける。戦った後、どうしてこんなに走れるのか鉄沢は分からなかった
「俺が行くから…お前は戻って日波の援護をしてくれ!」
「ダメ!私が行かないといけないの!!」
甲府、海上と北時は合流したほかの一番星に説明した
「ナンバー1は封印…ナンバー3の所在は不明です…ナンバー2は?」
「ナンバー2は先程、死体となって発見された。そしてすぐそばに相手のナンバー2であるグラスも同時に同じところで死んでいた」
ナンバー4に説明された。ナンバー4も気が動転していた
「あのナンバー1が…」
「はい…まさか…」
鬼頭は奥の人影に声をかけた
「ここに…いたのか…」
その人物は少しずつ姿を現す
「なあ…?、蒼木…」
その人物は蒼木炎だった
第61話END




