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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第六章「炎氷・決戦編」
57/81

俺は最強の力を手に入れた 第57話「餓鬼」

「ふぅー…お前がナンバー3ねぇ…」

 敵のナンバー3は見た目は子供だった。年齢は大体5歳と言ったところか

「僕を舐めるなよ!僕は本当にナンバー3なんだ!!!!」

 あの子供が大声を出すとその声は地面や建物が揺れるほどの声量だった

「ッ…」

(別に俺は舐めてないんだけどな…それより少し警戒している…5歳の子供は大人よりも怖ろしい…。理性を整えておらず考えたことをそのまま行動し、異能の使い方が雑だから予測など出来るわけがない)

「こら!無視すんな!!!!」

「ッ…」

(耳が壊れる…どんだけバカな声量してんだ…)


ボイスレコー 異能声量

声量が馬鹿みたいに大きくなる。特に泣き声はうるさく、周りの窓ガラスを簡単に粉砕する


「僕はお前を倒してさらに上に上るんだ!」

「上に上って何がしたい?」

「ん?」

 海上はボイスレコーに話しかける。ボイスレコーはしばらく考えたあとこう言い放った

「僕は上に上って社長になるんだ!そして国を僕の国にする!」

「………」

 海上はいかにも子供らしい答えに少し呆れた。なぜこんな子供がこの組織に入っているのか疑問だった

「なあ。お前はなんでこんな組織に入っているんだ?」

「それは聞くなよ!僕のコンプレックスだぞ」

「知るか。てかお前そんな言葉知ってるんだな」

「あ!今、僕をバカにしたな!許さないぞ!!!!」

 海上は力いっぱい耳をふさぐ。でないと鼓膜が簡単に破れるから

「くっ…仕方がない…」

 海上は攻撃を始める。手始めにあいつの声を封じる。懐にある水に触れその水を操作する

「なっ、何をするつもりだ!」

「何って…お前から声を奪うんだよ」

「そんなこと出来るわけないよ!お前なんかが!」

「そうかな?」

 海上は水でボイスレコーの口を覆う

「ウウ…」

「これで声を出そうとしても無駄だな」

「ほどもはいへにほれはひほいほ(子供相手にこれはひどいぞ!)」

 ボイスレコーは必死に声を出そうとするがどうしても言語不明の言葉になる

「今のって『子供相手にこれはひどい』って言ったのか?」

 海上はそう質問するとボイスレコーは大きくうなずいた

「子供相手にねぇ…悪いが俺は子供が嫌いでな。こういう仕打ちは簡単にできるんだよ。罪悪感もなしに」

「ほまえひほはへぇほ(お前人じゃねぇぞ!)」

「いやいや人じゃないのはお前の方だよ。この世界の法律は旧世界の憲法に少し改変を入れただけなんだ。だが少年法によって守られた子供が犯罪を犯し続け結果、少年法は改正され、なんなら撤廃された。それによって俺たち異能者はお前ら子供も捕まえることが許可された」

 ボイスレコーは納得いかないようで足で地面をどんどんと地団太を踏んだ

「はぁ…子供は納得いかないとそうやって地団太を踏むよな…」

「ふるへえ(うるせえ!)」

「うるさいのはそっちだろ」

 海上はあいつを睨みつけこう宣告する

「子供ならなんでも許されるのは旧世界…今の世界では子供も大人も処罰は同じ…。さあ死ぬか?」

 ボイスレコーは息苦しそうに顔をしかめる

「といってもいくら異能者といえど俺たちが人を殺すことは許されない。だから酸素は送ってやるよ。受け取りな」

 そういって海上は電撃銃を取り出し水に向かって撃つ

「いやはああああああ(いやだあああああ)」

 電撃が水に触れた瞬間一気に電流がボイスレコーの体に流れる

「ふっ…死なない程度の電流だ」

 ボイスレコーは体を痙攣させていた

「ふぅー」

「海上!」

 後ろから名前を呼ばれて振り返るとそこに北時が走ってきた

「北時?どうした?」

「これ…御剣の置き土産」

 そういって『海』と刻まれた剣を海上に渡す

「え?置き土産?」

「ああ。実はあいつ………」

 北時から事情を聞いた海上の顔が一気に青ざめた

            第57話END

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