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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第六章「炎氷・決戦編」
55/81

俺は最強の力を手に入れた 第55話「創闘結界術」

 キャパシティーオーバーを再び発動した鉄沢は椚岡を睨め付ける

「お前は強い…だが俺ほどではない!」

「そんなことない。より強く解釈を広げるとそこには強くなった自分がいる。このように」

 鉄沢は胸の前に右手を置き左手を椚岡に向ける

「悪しき罪人に裁きの鉄槌を!」

 呪文を唱えた瞬間、鉄沢と椚岡は結界に閉じ込められる。鉄沢の創闘結界術に。


「ここは?」

 椚岡は辺りを見回す。そこにあるのは様々な鉄製の道具だった

「ここは俺の創闘結界だ」

 椚岡は後ろを振り向く。そこには鉄沢が立っていた

「くっ」

 椚岡は近くに落ちていた鉄の塊を投げる。だがその塊は鉄沢の体を通り過ぎた

「なに?」

『この結界は俺そのもの。だからお前はもうすでに負けているんだよ』

 鉄沢は稲妻発生装置を作り椚岡に電流を流す

「ぐあああっ」

 椚岡は電流を喰らい体が痺れて倒れる。倒れた椚岡の元に鉄沢が現れる

「あの時、言ったよな?お前。『形勢逆転だ』って」

「ッ…」

「ふっ。形勢逆転だ」

 そう言って椚岡の意識を刈り取る。椚岡は気を失い動かなくなる

「殺そうかなって思ったけど鬼頭が好きそうな異能だし持って帰るか」

 鉄沢は鬼頭から渡されていた装置のボタンを押し椚岡の背中に置く。すると椚岡はみるみる小さくなり装置に吸い込まれる

「便利だな。人をこんなに簡単に持ち運びできるのか」

 鉄沢は創闘結界術を解除して外を見る。するとあれだけいた改造人間のほとんどが倒されていた

「うわっ。ヤバっ」

「京君!」

 すると崎見が鉄沢に飛びついてきた

「日波。落ち着け」

「褒めて欲しいんじゃない?」

「ふっ。よく頑張ったな。日波…」

「うん!」

 抱き合う2人を見ていた津川のもとにナンバー9がやってくる

「ナンバー9?」

「よく制圧してくれたな。君たちの力は奈良の制圧に大きく貢献した。一番星の一員にしたいくらいだ」

「いえ、そんな…」

 ナンバー9は戦いの中覚えていた違和感を話す

「そういえばここ、改造人間しかいなかった。悪用異能者がここには1人もいなかった。どうしてだ?」

「もしかして…狙いは全て甲府?」

 津川はそれを聞いて甲府に向かおうとするがキャパシティーオーバーしてもここからだと少し遠い

「まあ落ち着け。やることは一つ。見ろ」

 すると奈良の山からさらに改造人間が襲いかかってくる

「こいつらの制圧。まずはそれ優先だ」

 津川は改造人間を見ながら不安を覚えた

「鬼頭…大丈夫…だよね?」

 津川の不安。異能使用困難時期の鬼頭が今、どうしているかわからない。でも鬼頭のことだから戦っている

「お願い…生きて帰ってきて」

 不安を抱えながらも改造人間と異能者の戦いに参加する

             第55話END

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