俺は最強の力を手に入れた 第51話「大決戦の日」
鉄沢と津川、崎見は学校の防衛を開始した
「今はまだ大丈夫か…」
鉄沢がボイラー室に入る
「………」
周りを確認し異物がないか確認する。するとあるものを発見する
「これは…!」
鉄沢がそれを発見した途端爆発した
「「!?」」
謎の爆発音を聞き全員がなんだなんだと騒ぐ
「まさか」
津川は走り出しボイラー室を見る。ボイラー室は木端微塵に破壊されていた
「!!」
そして鉄沢がキャパシティーオーバーをしていた
「くっ…」
「大丈夫?京」
「ああ。まさか爆弾が仕掛けられていたとは…」
「爆弾の爆発なんだ。それ」
「ああ」
鬼頭はあることを感知した。それは学校の爆発だ
「!!」
鬼頭はそれを感じてすぐに鉄沢に腕時計で通話をかけたが出ない
「くっ」
すると今度はナンバー1から通話が来た
「!」
鬼頭はそれに出る
『全一番星に通信だ。奴らが仕掛けてくる日が分かった』
「!?」
『奴らが仕掛けてくるのは、8月26日だ!』
鬼頭はその日を聞き体が固まった
『その日に供えてくれ!』
そう言い残し通話が切れる
「8月26日…」
現在は7月21日、学校の終業式。そこには鬼頭、海上、北時も一緒だった。終業式が終わり全員で教室に戻る
「おい!鬼頭!」
「うん?」
鬼頭の席に御剣が近寄ってくる
「どうした?」
「今までどこ行ってたんだよ!お前らもだぞ!海上!北時!」
「確かにどこ行ってたんだよ」
血操もこっちを見てくる
「………8月26日。大決戦の始まりだ」
「は?」
「何言ってんだよ」
御剣と血操が困惑する。当たり前だ
「おい。8月26日って…」
北時がこっちに話しかける。緊迫した声で
「その日って、お前の誕生日じゃないか?」
「「「!?」」」
「そうなのか?」
海上も聞いてくる
「ああ。今年の俺の誕生日は血の誕生日になってしまうな」
鬼頭はそう言って笑う。だがその笑いはかなり無理がある
「俺はこれからその戦いのためにしばらくお前らに会えない。ナンバー3としてな」
そういって鬼頭は教室を去っていった。そして腕時計でアジトに向かう
「あいつ…無理してるな…」
「ああ。8月26日…あいつの誕生日…」
「え?なんで無理してるの?あの人だったら普通に過ごしそうじゃない?」
「いや、あいつにとって今年の誕生日は不吉な日なんだ。ほかの人間とは違ってな」
北時がそう説明する
「どういうことだ?」
「あいつとは3年前の8月26日に一度会っているんだ。そのタイミングも不吉な日だと言っていた」
「不吉な日?」
津川はそう聞き返す。そこで海上もやってくる
「俺の実家は異能研究施設でな。異能コピーという珍しい異能を持っていたからあいつの血液で少し研究していたんだ」
「その研究結果がこれだ」
北時がふところから書類を出す。そこには『異能使用困難時期』というタイトルだった
「異能使用困難時期?」
「ああ。人には異能を使用することができない時期があるらしい。どんな人も必ず異能を使用できない時期がある。いつか分かるか?」
海上はクラスメートにそう聞く。すると松本が答える
「………まさか、生まれてから異能発言までの時期か!?」
「正解」
北時は書類を一枚めくる。そこにはこう書いてあった
『異能は本来生まれながらに一人一つ存在する。しかし生まれたころは異能をコントロールできないために体を守るために異能をコントロールできる一番低い年齢、2から4歳までに発現する。そしてそれまでに異能が発現しない者は無能者として生活する。だが異能の種類によっては異能使用困難時期が定期的に起こる場合がある。体に負担のかかる異能は体を守るために一定時間異能を使用できなくなる。その日は人によって異なるがある共通点がある。それが誕生日である』
「そんな…」
崎見はそういい少し顔をしかめた
「そして鬼頭の異能コピーは細胞の形成的にこの異能使用困難時期が定期的に回ることが分かっている」
海上はそう伝えると鉄沢が全員察した事実を口にする
「つまり鬼頭は決戦の日に異能が使用できないのか…?」
「おそらく…」
「雅太…」
津川は鬼頭が心配だった。その日、鬼頭は生きていけるのか…
第51話END




