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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第六章「炎氷・決戦編」
50/81

俺は最強の力を手に入れた 第50話「大決戦までの準備」

 学校の授業を受けている1-2。しかしそこに鬼頭の姿がない。それを一番気にしているのは津川だった

(雅太が最近学校に来ない。なんでだろう…)

 そのことを考えて授業の内容が全然頭に入ってこない

(一応、あの人も中学生なんだよね…。………)

 津川は昔を思い出した。そこには手を差し伸べる高校生くらいの男子だった

(まさか…あんなことになるなんてね…)

 津川は目線を窓に移し空に浮かぶ雲を見つめた

「津川さん?」

「………」

「おーい…」

 先生が津川に話しかけるが津川は全く反応しない…

「ったく」

 先生はあきれる


 一方、鬼頭は甲府のパトロールをしていた

「ナンバー1はどこいった?」

「ナンバー3!」

 鬼頭のもとにナンバー8が近づいてくる

「どうしました?」

「実はこんなものが…」

 ナンバー8が取り出したのは拳銃だった

「拳銃…」

「どうしてこんなものが…」

「………あいつらか?」

 ナンバー8はその銃を持ち一度アジトに戻る

「どうして拳銃なんか落ちていた?」


「ねえ氷ちゃん!」

 崎見が津川に飛びかかる

「わっ。波ちゃん…苦しいよ」

「最近さ!京君が私のことを見てくれないよぉ」

「京が?」

「うん!なんかTOP4がみんな忙しそうだよ…」

 鬼頭は学校に来ていない。海上も北時も早退や遅刻が多い。鉄沢は学校で少し警戒心が高くなっていた

「私には特に何も言われていないのに…」

 津川は自分もTOP5の内の一人なのになぜか自分だけ何も言われていないことに違和感を覚えていた

「とりあえず、京に聞いてこよ!」

「うん!」

 津川と崎見は警戒心もろ出しの鉄沢を見つけた

「京」「京君」

「うん?」

 津川と崎見が声をかけると警戒心を解かないが振り返ってくれた

「どうしたの?最近、ずっと警戒してて」

「………まあ直に分かる」

「いや!今教えて!」

「………」

 崎見に腕を掴まれてその場を去れず鉄沢は困っていた

(話すか?)

(まあ話していいんじゃないか?氷里も崎見も実力では申し分ない)

(分かった)

 鉄沢は心の中で鬼頭と会話していた


 鬼頭は電柱のてっぺんで周りを確認していた。そして異能感知の応用で鉄沢から津川と崎見に話すかというのを感じ取った。そして異能テレパシーでメッセージを送った

「まあ話していいんじゃないか?氷里も崎見も実力では申し分ない」

 異能感知で鉄沢から了承を感じ取った

「ふぅー」

 風がなびく中鬼頭は空を見上げた。実にキレイな快晴である

「………」


「分かった。すべてを話す」

 鉄沢は2人を連れて視聴覚室に入る

「よし、誰もいないな」

「どうしたの?こんな少し暗めな部屋に来て…」

 鉄沢は真面目な顔をして津川と崎見のほうを見る。その鉄沢の雰囲気を見て2人は少し恐怖を覚えた

「甲府と奈良で、敵との大決戦が始まる」

「「え!?」」

「いつ始まるか分からない。そして敵の狙いは氷里の可能性がある」

「どうして私が…」

「それは知らん。だから俺はこの学校の最終防衛線だった。俺のキャパシティーオーバーは防衛能力が上がる。だから鬼頭は俺に任せたんだろうな」

 津川と崎見は少し後ずさる

「でも…!! まさか、海上と北時があまり学校にいないのも関係しているの?」

「ああ。あいつらの家系は大決戦の大きな拠点となる。北時の家は病院。海上の家は異能研究施設だからな」

 津川と崎見はこれ以上何も言わなかった。そして3人は視聴覚室から退室した

             第50話END

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