俺は最強の力を手に入れた 第48話「炎帝の女王」
鬼頭と津川はキャパシティーオーバーしたグラスに洗脳された
「ふふっ」
「「………」」
鬼頭は洗脳された状態でも頭は動いていた
(くっそ。油断した…まさか赤のキャパシティーオーバーだとは…。体の自由を…取り戻せ…)
(体が勝手に動いて…波ちゃんのほうに…もう嫌だ…波ちゃんが死ぬところは…もう…)
津川も体の自由を奪われている。鬼頭は再び洗脳を自らの手で打ち消そうとしたが今回は体全体を完全に洗脳されているため異能も発動できない。すると崎見が目を覚ました
「?」
「お目覚めか。この二人と戦え」
そういってグラスは崎見に洗脳をかけようと目を見開くがそこには鉄の壁があった
「!」
「はぁ。まさか俺がお前のことを忘れているとは…」
そこにいたのはキャパシティーオーバーした鉄沢だった
「久しぶり!日波!」
「え?京君!」
(鉄沢…)
(京!)
鉄沢は壁をなくしグラスの目に鉄の棒を刺す
「ぐっ。だがすぐに再生する」
「いや!その棒がある限り再生したところで意味はない。そしてその棒をお前の目に固定した」
「何!?」
「よってこれで洗脳も解除だ」
鬼頭たちは体の自由が聞くようになった。そして俺はグラスを殴り、津川は崎見と鉄沢に駆け寄って2人に抱き着いた
「ちょっ…氷里!」
「氷ちゃん?」
「よかった…2人とも…。京はあの日以来目を覚まさないし、波ちゃんは復活をなかなかできないしで不安だった…」
鉄沢は蒼木たちにさらわれて高圧電流を流されしばらく気を失っていたのだ
「不安をかけたな」
一方鬼頭はグラスを見る
「いろんな逆転劇。面白かったぞ」
「ああ。だが残念ながら終わりだな」
グラスは右目だけどうにか再生させ津川と崎見のほうに指をさす。鬼頭はそれにつられて後ろを振り返ると津川と崎見の周りに水色のオーブが漂っていた
「あれって…」
「キャパシティーオーバーの兆し。しかも水色…」
「ふっ。なんだ、お前の弱点じゃないか?」
キャパシティーオーバーには属性がありそれぞれ得意不得意がある
赤は紫に強い。紫は青に強い。青は緑に強い。緑は水色に強い。水色は赤に強い
赤>紫>青>緑>水色>赤
という関係がある。だから鉄沢は蒼木に負けて、蒼木は北時と御剣を避けていたのだ
「くっ」
津川と崎見はお互いが生きていたことに喜びを感じ、そしてそれがキャパシティーオーバーにまで到達した。そして二人は叫ぶ
「「キャパシティーオーバー」」
そこには水色の翼の生えた津川と崎見が立っていた。瞳と髪色も水色に染まる
「ふふっ」「ありがとう」
「あいつらもキャパシティーオーバーしたか…」
鬼頭は後ろを見て微笑む。そして前を見るとグラスの姿がなかった
「チッ。逃げられたか…」
グラスに逃げられはしたがキャパシティーオーバーした二人はとても嬉しそうである。鉄沢もそんな二人をみて微笑んでいる
崎見は鉄沢の腕に抱き着く。鉄沢はまんざらでもない顔をしている
「照れてるね。京君」
「まあ久しぶりだからな…」
「ところで氷ちゃん。あの人、もしかして…」
崎見は鬼頭を指さし質問しようとする
「ちっ違うよ」
津川は顔を赤くしながら言葉を遮る
「どういうことだ?」
鉄沢は言葉の意味を理解できてない
「本当に鈍いなぁ…つまりね、氷ちゃんはあの人に恋しているんだよ!」
「え!?」
津川は顔を手で覆う
「違うって言ってるのに…」
「でも絶対そうだよ!」
そこに鬼頭が近づいてくる
「どうした?」
「いやなんでもn」
津川はなんでもないと言おうとした瞬間今度は崎見が言葉を遮る
「ねえ!あなたは氷ちゃんのことどう思ってる?」
「ちょっ…」
「津川のこと?大切な仲間だよ。俺の中ではとても大切な人だ」
「ぴゅー」
鉄沢は口笛を吹く。その表情はにやけていた
「なんなんだよ…」
「じゃあじゃあ…」
崎見が声を高めて聞く
「お互いのこと名前で読んだら?」
「え?」
「え!?」
鬼頭は疑問に思い津川は驚く
「まあいいんじゃないか、お前はそれでいいか?」
鬼頭は少し前髪を触り津川に聞く
「え…?」
津川は少し返答に困っていると…ある言葉を思い出す。それは血操に言われた言葉だ
『いやお前さ、絶対鬼頭のこと好きだろ。異性として』
その言葉を思い出し津川は顔を赤くする。そして口を開く
「いいよ…雅太…」
「ふっ、ありがとな。氷里」
その二人の表情を見て鉄沢と崎見は笑っていた
第48話END




