俺は最強の力を手に入れた 第41話「ホワイトスネーク」
「いやー。お前とまた戦える日がくるとはね」
「俺はお前をこの世から抹殺したいと思っているよ」
すごい気楽に話しかけてくるが俺はすぐに済ませて松本を開放したい
「さっさと決める」
俺は異能刀体で刀を作り剣技であいつに斬りかかる
だがそいつは刀を避けて蛇を飛ばす
俺はそれを切り刻む
「やべっ」
斬った蛇から緑色の煙が上がる
「毒の煙。覚えてるよな?」
「ふっ」
俺は微笑みながら煙を受ける
「?」
俺はその煙を受けて体が緑色に変色していく
「これなら…」
「………どうして受けた?」
「ふふっ。ハンデだよ
毒を食らった状態でも俺がお前を倒せることを証明する
お前じゃあ俺に勝てないともな」
俺のほほに汗が流れる
それをあいつは見て勝利の微笑みをする
「その毒は前回よりも強力になっていてさ
そんなんでお前勝てる?」
「勝って見せる…」
俺は短期決戦にするために異能スライムのエネルギーを使い巨大なエネルギー体を
蛇に向かって飛ばす
「ふっ」
そのエネルギーが大爆発を起こして森に爆発音がとどろく
爆発が収まると森は消え去り土はえぐれ、俺とあいつはボロボロだった
「松本…?」
松本が心配で後ろを見る
松本は平気そうだった
「ふぅー」
「は…すごい力じゃないか」
「!!」
あいつはまだ生きておりボロボロとはいえ全然動いている
「じゃあ俺も本気出そうかな」
そういうと右腕のブレスレットを外す
「キャパシティーオーバー」
その言葉と同時に衝撃波が発生する
土埃で視界を奪われる
「ハハハハハッ」
「ッ…マジかよ…」
そこには髪と目が緑色に染まり角が生えた蛇男が立っていた
「なぜか俺はキャパシティーオーバーしたら体が蛇になってしまうんだ」
「喜怒哀楽の…『楽』
緑色のキャパシティーオーバーは基本的に防御力が上がるらしい」
「ふふっ」
キャパシティーオーバーした人物は解放した感情によって上がる能力が違う
喜、水色 飛行能力
怒、不明 不明
哀、青色 狙撃能力
楽、緑色 防御力
恨、紫色 殺傷能力
「お前なら知ってるとは思うけど…キャパシティーオーバーした人物に1V1で勝つことは
不可能とされている」
「ッ…」
「さあ…お前を殺し、未練をなくす」
「打ち勝って見せる
松本を助けて、自分たちの生活を取り戻す!!!」
「ふっ」
蛇男は俺のほうに突撃してくる
俺は突撃をかわす
「はっ」
あいつは緑色の煙を周りに充満させる
「くっ」
毒で体が動きにくくなってきた
「異能…突風!!!」
風を発生させて毒を飛ばす
「ぐっ」
俺は毒に体を侵され膝から崩れ落ちて倒れる
「ハッ…ハッ…」
「呼吸困難…もうあと1分も経たずにお前は死ぬ」
「ふっ…ざけ…」
「ふふっ」
体を動かせず呼吸もできず、ひたすらもがくことしかできない
「ぐっ」
「うん?吐血?
おかしいな…毒の作用に吐血はないはず」
「ハハッ…体が…毒に…おかされても…」
「!?」
俺は血液操作を使いあいつに血の槍を刺す
「ッ…」
「ぐッ…」
このままだと俺がやられる
「………」
蛇男の後ろにある人物が立っている
「松本!?」
「オールゼロ!」
「!?」
キャパシティーオーバーした蛇男に異能を発動した松本
それによって蛇男はキャパシティーオーバーを解除された
「なに!?」
松本 零 異能ゼロ
オールゼロと唱えることで目で見たあいての様々な情報を消すことができる
「ゼロ…」
「俺の力はただでさえ1か0かしか選べない
こいつをどうするかはお前次第だ」
松本は俺の毒を消してくれた
「あくまで異能を発動している時しか消せない
さっさと倒せよ」
「ああ!!」
「チッ」
第41話END




