俺は最強の力を手に入れた 第40話「松本 零」
「松本!!!」
「うわっ!?」
グラスの電話を聞き俺は急いで松本の家に向かった
「よかった。まださらわれてなかったんだな」
「どういう…」
「説明をさせてくれ」
俺は松本に説明した
異能を狙われていること、敵組織のナンバー2が来る可能性があること
俺の家族の命がかかっていること
当然あいつは自分の異能を優先する
「俺は絶対に異能を渡さない…」
「まあ、そういうだろうな…」
「お前が俺のをコピーしてそれをあいつに渡せばいいじゃないか」
「………」
「それで万事解決だ。とっとこ帰れよ」
「………ダメだ」
「は?」
「お前の力を失いたくはない」
「お前の私情を押し付けんな」
そう言って松本は部屋を退室した
「くっ…」
俺の異能は一度コピーしたものを再びコピーすることはできない
一応渡すことはできるが…
(全員救うにはそれ以外ない…だが異能ゼロは…)
「うわああああああ」
「!?」
部屋の外から叫び声が聞こえた
(まさか…)
俺は急いで部屋を出ると拘束された松本がいた
傍には忘れるわけがない
因縁の相手が立っていた
「テメェは…」
「おお。何年振りだ?」
7年前、俺が5歳の時…俺と真奈美の前に現れた…白い蛇を操る男
「まさか、こんなところで再開するなんてな…鬼頭雅太」
「ぐっ…なぜ生きている…
師匠の話だとお前はナンバー1によって始末されたと…」
「ふふっうまく騙されてたな。確かに俺はナンバー1に始末された
その後、あの方に助けてもらったんだ」
「何者なんだよ…その…あの方って!!!!」
「ーーだよ。あの方は」
「…………え?」
「じゃあもらっていくよ。じゃあな」
「待て!!」
俺は異能スプラッシュであいつを止めようとしたが謎のゲートで逃げられる
「ふざけんな」
俺は腕時計を起動
ゲートを開きアジトに入る
俺はアジトを駆けていく
松本の部屋に到着し、扉に手を置く
「『ナンバー3』」
そういうと扉が開く
その部屋に置いてあるモニターで松本のいる場所を探す
「ここは…どこだ?」
モニターに表示された場所は、謎の森の中だった
「くっ」
俺は腕時計を起動し現実世界にもどる
「ハァハァ」
急いで日本中を探し回る
「あの野郎…」
そして捜索から1時間後十字架に縛られた松本を発見した
「松本!」
「う…」
(よかった。ひとまず生きている
異能も奪われる前だ)
すると後ろからやってきた男がバットを振り上げる
それに気づいた俺は奴の腹を殴り気絶させる
「ふぅー…」
俺は気づいた。いつの間にか周りは敵だらけだということに…
「なんなんだよ…お前ら…邪魔だ」
俺は様々な異能を凝縮して発動する
異能フラワーのエネルギーを消費して敵を一掃した
「………いい加減出てきたらどうだ?」
「さすがに気づくよな…」
そこには蛇男が立っていた
松本はこいつの毒で少し肌が緑色に変化していた
「懐かしい」
「は?」
「いやー、ずっと俺はさ…お前を探していた
そしてようやく会えた」
「何が言いたい?」
「そんなの決まってんだろ。『お前を殺す』」
「!?」
森の中で爆発音が鳴り響いた
第40話END




