俺は最強の力を手に入れた 第4話「生成の王子」
俺と鉄沢は学校の廊下で普通に雑談していた
なんの意味もないたわいのない話
しかしなぜか馬が合う
こいつとは仲が良くなれそうだ
「んでそれで…うん?」
鉄川は俺の後ろに誰かがいるのに気が付いた
俺も後ろを振り返るとそこには壊植 暗闇がいた
やけにこっちをにらんでいる
「どうした?壊植」
「あの方ならお前なんてフルボッコだ」
そういい教室に戻っていった
「なんなんだあいつ…」
「あの方…」
俺はその言葉であることを思い出した
そういえば俺と真奈美を襲った男も言っていた
『お前はあの方が警戒していた異能を持っているんだな』
「おい鬼頭!!」
「はっ、ごめん」
「どした?」
「いや大丈夫」
俺と鉄沢は別れてそれぞれ家路をたどる
すると後ろから異能感知で気配を感じた
明らかに俺を狙っている
「ふぅ」
俺は気配を感じた場所に異能俊敏で移動する
「お前は何者だ」
そういい身長が2mを超える大男を押さえつける
「早くしゃべれ。でないとどうなるか」
俺は刀体で腕を刀にして大男の首元に刀を添える
「俺の名は大木 スバル。お前の昔の友人だ」
そういい変身を解く
そこには小学校の頃の友人大木 スバルが立っていた
「何やってんだ大木」
「すまんすまん」
「ちなみにいうけど真奈美はお前に渡さないぞ」
「なんでだよ」
大木は真奈美に恋心を抱いており俺はあまり認めていない
一度会わせたことがあったけど真奈美も満更ではないようだ
「久しぶりに会っていきなり変身って」
「悪いちょっと変夏に協力してもらったんだ」
「変夏もここに来てるのか?」
変夏 透、俺と大木の友人で小学4年生の時転校した
多分たまたま会ったんだろうな
「でも一つ聞くけどお前…もしかして…」
「しっ」
俺は口に人差し指を当てて黙らせる
すると上から怪物が降ってくる
「なっ!?」
その怪物は人型で筋肉質だが肉は抉れており肌は真っ黒
内臓がところどころ見えている
「めっちゃグロい見た目だな」
「ああ」
そいつは手を伸ばしてくる
俺らはその手をよける
「戦うのか?」
「俺らを狙っているようだからな
戦って止めないと」
「異能者を呼んだ方がいいんじゃないか?」
「呼んでる間に被害が増える
だから間を取って俺がこいつを止める
お前は異能者を呼んでくれ」
「いいけど、必ず生存優先しろよ」
俺は手でOKと合図する
すると大木は走り出した
怪物は俺に再び手を伸ばしてくる
(こいつの異能伸手か?
いや何か違和感を感じる…)
俺は一瞬の隙を突いてフレイムで近づき刀体で腕を斬る
しかし…
「まさか…」
怪物は体を再生させる
そして背中から棘を生やしその棘をミサイルとして発射する
「うわっ」
異能強化で身体能力を上げて異能軟体で身体を柔らかくする
そして棘を異能スラッシュで光の刃を作り破壊する
「ウ…ウ…」
「まさかこいつ…異能複数持ち…」
怪物はその後棘を連発し周りの家を破壊する
そして炎が渦巻く家を背景に怪物は気味の悪い笑い声を出す
「ウワッアッガッアッ」
「気味が悪い」
俺が後ずさると
「そんなものか?最強の名はどこいった?」
そういい上から鉄沢と大木、そして異能者のフルバックが来た
「鉄沢、大木、フルバック」
「ここでこいつを止めないと大惨事だ」
そういい鉄沢は大量の銃弾を使ってミサイルを破壊する
鉄沢 京 異能 出操
自分のエネルギーを利用して物を作りだせる
ただし生成から2分経つか解除したら消える
作り出した物は操ることができ応用で自身を浮遊させたりすることができる
「さっさと倒すぞ」
そういい大木が根を出して怪物を捕まえる
大木 スバル 異能 植物
植物の根のようなものを体から出して相手を捕まえることができる
伸縮自在のためどんなものにも掴まることができる
「まったくこのあたりに住んでいる人に謝らないと」
フルバックがそういい避難する人を安全なところに運ぶ
フルバック 異能 操作
触れた人を自由に操作できる
悪用ダメ!!絶対!!
俺は立ち上がり怪物の頭に異能強化で蹴る
すると明らかなダメージが入り再生が少し遅くなる
「そうか!頭だ。奴の弱点は頭だ」
「OK」
そういい大木が植物を生やし足を止める
鉄沢がダイヤモンドの手錠を作り腕を止める
フルバックが怪物に触れて動きを封じる
そして俺は異能跳躍で高く飛び異能硬質で空気を固めてそれを足場にして
かかと落としを怪物の頭に当てる
「ガ…ガ…ガ…」
そういい怪物は倒れる
「ふぅー」
「これで…完了だ」
第4話END