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俺は最強の力を手に入れた  作者: 鬼頭 雅紀
俺は最強の力を手に入れた 第五章「新星組織」
34/81

俺は最強の力を手に入れた 第34話「新組織『STaRS』」

俺は従妹の実花と久しぶりに会った

しばらく見ないうちに変わったな


「どうしたの?急に」


「実はさ『別世界』を作ってほしくてさ」


「え?」


実花は困惑するしかなかった

当然だ。いきなり身内が現れていきなり別世界作れ、なんて俺でも混乱する

ただ今は1分1秒が惜しい


「ちょっと待って、詳しく教えて」


「分かった。一から説明する」


俺たちは場所を変える


「先日起きた甲府崩壊事件は知ってるよな?」


「うん。世界的大ニュースになっていたから」


「その事件を受けて俺と異能者ナンバー2のグラードはある組織を作ることにした」


「組織?」


「ああ。今は名前とかいろいろ決めてないがグラードが天皇陛下に提案をしに行っている」


「天皇に!?」


「それでお前に協力してほしいのは次のことだ。俺たち異能者組織の『アジト』を作ってほしい」


「アっアジト?」


「ああ。お前の力で別世界に存在するアジトを作る

そのアジトを拠点に俺たちは行動する」


「ちょっ分かっているとは思うけどあたしの異能は保持するのがとてつもないほど大変だよ

長くても1時間が限界…そんなあたしにどうして?」


「その問題ならすぐにでも解決できる

だがその問題解決には一度別世界を作ってからにしないといけない

だから作ったら解決するまで保持、解決次第解除してもらって構わない」


「でも…」


「他に問題があるなら俺が何とかする

頼む」


俺は頭を下げて実花に頼み込む

ここまでいってもあっちにはデメリットしかない

当然断ら…


「いいよ」


「え?」


「協力する。それで何人もの人が助かるなら…」


「あっありがとう!!」


俺たちはいったん外に出る

実花の異能的に外でないといけないから


「じゃあ作るよ」


「ああ、頼む」


実花は右手を天に向ける


「影の神、光の神、空間の神。新しい時空をこの世に現せ」


呪文と同時に目の前にゲートが出現する


「ッ…早くいってきて…」


「ああ」


俺はゲートの中に飛び込む





ゲートの中は橙色の空、西に輝く太陽

まるで黄昏時だ


俺は地面をえぐっていく

地下4000m以下の場所である装置を置く


その装置には『Security Select』と表示されている

俺はパスワードを打ち込み『Spatial Retention』と検索する


すると『空間保持システム』というのが検索に引っ掛かる

俺は空間保持システムをタップしパスワードを再び打ち込む

パスワードは誰にもわからないように細工をして装置内に保存した


そしていくつものセキュリティを突破しようやく空間保持システムを作動できた


「ふぅー。実花、もう大丈夫だ」


「分かった」


実花は異能を解除する

だが空間が閉じることはなかった


「成功だよ」


「ああ。協力してくれてありがとな。ここからは俺の仕事だ」


俺は装置を使い今度は検索で『space watch』と検索する

すると『空間腕時計』が検索に引っ掛かる

俺はそれをタップ、個数を指定してパスワードを打ち込み生成する


「生成までは20分か…」


俺はその間にゲートを通ってリアルの世界…これからは『現実世界』と呼ぶところに戻った


「大丈夫?」


「ああ。この時空は閉じなくなりパスワードで厳重に保管した

侵入されなければ大丈夫だ」


「そっか」


「そっちはどうかな?鬼頭雅太君」


俺と実花が話していると上からグラードが下りてきた


「どうでした?」


「許可は下りたよ

そして新組織名を天皇陛下が直々にお伝えくださった

その名は『STaRS(スターズ)』だ」


「出演者を意味するスターズ?」


「ああ。それと同時に星(star)の複数形としての意味もある

恐らくそっちが本命だってそんな話はいい。アジトはできた?」


「はい。彼女の協力で」


「はっ初めまして」


「初めまして。俺がグラードです」


「影井美香といいます」


「よろしく頼むよ」


そういってグラードは実花の頭をなでる


「ちょっと。グラード、やめてください」


「過保護だな。そんなに大事に思っているんだ。この子のこと」


「………まあいいです。説明します」


「ああ」


             第34話END

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