俺は最強の力を手に入れた 第30話「修行~異能~」
「津川は私に任せろ」
「はい…」
「大丈夫、絶対守って見せる」
「はい。よろしくお願いします」
俺は師匠をテレポートさせた
師匠は津川のもとにテレポートしたがそのタイミング、津川は風呂に入っていたため
家中に悲鳴が響いた
一方そんなこと知らない俺は異能と向き合っていた
(異能はエネルギーだ
生まれた瞬間にエネルギーは宿りそのエネルギーが体に変化を与える。それが異能…
そして俺の力はそのエネルギーを解析、複製し俺のエネルギーに混ぜる異能
ならそのエネルギーをこっちで顕現できれば…)
俺は手を前に突き出す
しかしエネルギーを顕現できなかった
「はぁそりゃそうか」
(異能と向き合え。どうやったらできる?
自分の異能は…)
すると俺は意識を失った
目を覚ますと俺は謎の場所にいた
目の前にはもう一人の俺が立っていた
だが髪色は赤く染まり髪がとても長かった
「誰だ?」
「俺はお前の異能本体だ」
「は?」
そいつは自分は俺の異能が意思を持った存在だと教えてくれた
「俺の力は様々な異能を吸収することで意思を持つようになった」
「そういうことか」
「お前はエネルギーを顕現させようとしているな?」
「ああ」
「ならエネルギー顕現に必要なことを教えてやるよ」
「なんだ?」
「エネルギー顕現に必要なことは異能を消費すること」
「!?」
「異能を消費しエネルギーを体の外に放出する
それがエネルギーを顕現すること」
「放出…」
目を閉じ長考する
(異能のエネルギーを放出…
そうか、異能は体に変化をもたらすから体内に存在する
異能のエネルギーは生まれてからすでに持っている
人によってエネルギーで変わる体の箇所は違う
羽が生えるなら背中、身体強化なら筋肉…なら俺はどこだ?
俺がほかの人と違う体の場所は…)
「ふっ」
(………………!?
そうか!俺は体そのものが違う‼
本来、人は異能を一つしか手に入れられない
でも俺は複数の異能を使用できる
もし普通の体で複数の異能を使うにはあの怪物のような姿になる必要がある
だから俺のエネルギーによる体の変化は肉体!)
「ようやく導き出せたな
これからはお前次第だ」
目を開けるとそこは元の荒野に戻っていた
「ふっやってやるよ」
俺は手を前に突き出す
(異能虫を消費してエネルギーを顕現…)
「ぐっ…」
いくら力を込めてもエネルギーを顕現できない
さすがに頭の理解だけじゃあすぐにものにできないよな…
「はぁ」
(でも諦められない…遅くとも2年以内には行動を起こさないと)
「よしまだまだ「頑張っているね」
俺の声に被せてある女性が顔を近づける
「うわっ」
その女性は俺を突き倒す
「くっ」
俺は異能を発動させようと手を前に突き出すが異能を発動できない
「暴れない暴れない」
「は?」
その女性はとても美しく華麗な人だった
でも俺は警戒を解くことができない
「誰だ?テメェ」
「いきなりそんな攻撃的にならないでよ
一応会ったことあるんだよ」
「え?」
その女性はある人に似ていた
ナンバー5の…
「津川?」
「そうだよ。氷里のお姉ちゃんだよ」
俺は警戒を解き起き上がる
「でもどうしてここに?」
津川の姉さんの津川美凍は一度お会いしたことがある
その時のことははっきり覚えている
しかしイメチェンしたのか久しぶりに会ってまったくわからなかった
「どうしてここにいるか?って…
それはね、私があなたの鍛え役として推薦されたからよ」
「え?」
第30話END




