俺は最強の力を手に入れた 第27話「崩壊」
俺たちは病院の前で何かが焼けた跡を発見した
「なんだ?」
「何かが焼けた跡?」
「「!?」」
その焼けた跡から人の腕を見つけた
「これって」
「うっ腕…」
俺はその腕を見てあることに気づいた
この腕は義手だった
しかも師匠の…
「師匠の義手…」
「え?」
「これは師匠がつけてた義手だよ」
「あの人義手つけてたの?」
「ああ。ある事故に巻き込まれて右腕が義手なんだ」
師匠の右腕の義手だけ残っていた
師匠が巻き込まれたのは確定
となると…
「師匠…」
「とりあえず一回帰る?」
「そうだな。このまま残るのも病院に悪いし」
鉄沢は目を覚ました後事情を説明
すぐに納得してくれたが蒼木については理解を苦しんでいた
「俺だって…」
すると後ろから炎が迫ってきたがそれをバリアで防ぐ
「誰だ?」
顔を下に向けながら目線を敵のほうに向ける
予想通りの敵だった
「やあ鬼頭君」
「蒼木…」
蒼木は腕に炎を巻いた状態で現れた
もう周りは暗くなった夜だ
あの蒼い炎が輝いている
「ねえ蒼木。どうしてそんなことするの?」
「だってさ氷里ちゃん、俺はね」
蒼木は満面の笑みだったが目を青くし、俺たちを完全に敵と認定していた
「君たちを、正確には鬼頭君を捕まえろって指令を受けてるんだ」
「なんのために」
「俺の大事な家族は元からあの方のもとで働いている
姉さんも父さんも母さんも」
「つまり家族のために戦うと」
「話が速くて助かるよ」
蒼木は炎を超収縮させて高密度の炎の塊を作る
「!?」
「まさか…津川逃げろ!!!!」
「『キャパシティーオーバー』」
蒼木は青色のオーラを周りに発生させて衝撃波を放つ
その衝撃波で俺たちは地面に叩きつけらる
「ガッ」
「ウッ」
「ごめんね。君たちを連れていくよ」
蒼木が俺たちを捕まえようとした瞬間蒼木の肩を掴まれる
「ん?」
「何をしているんだ、蒼木」
そこにはキャパシティーオーバーした鉄沢がいた
「鉄沢…」
「京、あなたも逃げて…」
「いやだ」
「ふふっ」
蒼木は炎を巻き鉄沢の腹を殴った
しかし鉄沢はタングステンの盾で攻撃を防ぐ
「オラッ」
(強い。さっさと鬼頭君を連れて行かないと)
「ふぅー異能スプラッシュ」
水の泡が蒼木を包む
「ナンバー2が反乱するならナンバー1が相手取る」
「だめだ。あいつの狙いはお前だ。だから早くこの場を去れ」
「お前でどうこう出来る相手じゃない
といってもキャパシティーオーバーした蒼木に勝てるとは思っていない」
「鬼頭…」
「だから3人で相手取るぞ」
「ああ」「うん」
「ふふっどれくらい楽しませてくれるのかな?君たちは」
「ナンバー5とナンバー4、そしてナンバー1の力を思い知れ」
といってもキャパシティーオーバーしたあいつはとてつもなく強力
俺たちは勝てるはずなかったんだ…
第27話END




