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経験値100億の最強チートな付与術師の復讐劇  作者: クソラノベ量産機
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第二十六話 ツヨスギール王国の野望

 フモト村の近くにある洞窟へと一人で俺は来ていた。


「ビンゴ、やはり何か居るな殺気が丸分かりだ。」


 洞窟へと足を踏み入れた瞬間に俺は鉤爪の様な物で刻まれるがスライムの身体を利用し直ぐに再生する。


グルルルル……


(熊か、俺一人で来て正解だったな。)


グガアア!


 再び全身の体毛が血で赤くなっている熊が鋭く長い爪で俺に襲いかかるが逆に俺が腕を鋭い刃物状にし熊を真っ二つにすると動かなくなった。


「成程な、強い意志で付与したスキルなら術者が亡くなっても命令に忠実に動くのか。 さて、あの隠してある馬車に何を隠していたのか調べさせてもらおうか。」


 俺は洞窟内の壁の近くに土色のシーツで隠された馬車の中を調べるとツヨスギール王からの命令書を手に取り壮大な計画を知る。


「へぇ、やはりか……あのクズの国王は付与術師を使って自分の配下を思いどうりに使える様にする計画を画策していたか。」


 命令書を手に取り、先ずはセンシーとスペールの元へと内容を伝えに行く。


「何だこれは!?」


「これ、本当なのか? 俄には信じられないよ!?」


「残念ながら事実かどうかは、お前らがよく分かっているんじゃないか? その証拠に今俺を攻撃してみな、付与術師に俺を殺せない様にスキルを付与されてる筈だからな。」


「そんな事出来る訳ないだろ!!」


「センシー、アタシがやる。」


「スペール何を言ってる!? 幾らなんでも非人道的な行為を私が許せないのは知って……」


 スペールは驚愕し詰め寄るセンシーを静止し、俺に向かい手を翳す。


「やるなら俺を殺せる威力の魔法で頼む。」

(ま、身体の一部を分離させてるから死ぬ事は無いがな。)


「分かってるよ、ならあの砂漠地帯の始まってる場所でするよ!」


 俺とスペールがセンシーに見届けられる中、フモト村に危害が及ばない距離まで辿り着くとスペールは最大限まで魔力を溜め俺に魔法を放とうとする。


「これぐらい溜めれば十分だろ、エクスプロージョン!!」


「…………出ないな。」


「スペール、態とじゃないよな?」


「確かに、ネダヤスの言う通りらしいね……アタシは本気で魔法を放とうとしたけど何か頭にモヤみたいなのがかかって放てなかった。」


「つまり……。」


「あの命令書の事実性が高まったって事だよ。」


「どうする、その付与されたスキルの解除は出来るが。」


「そうだな、なら解除を……」


「待ったセンシー、迂闊に解除するのは危険だよ……下手に勘付かれるよりは今は気付いてない振りをするのが得策……だろ? ネダヤス、アタシが言わなくてもそうする気だったとは思うが。」


「フッ、俺の言葉を鵜呑みにしてスキルの解除をする程の馬鹿じゃないよなスペールは。」


「だが、どうする? アタシらが国へと帰還するのも難しいな、どうにかしてキカーヌにも情報提供したいけど……。」


「話は聴かせてもらったぜよ、なら俺が伝えに行くぜよ。」


 そこへスピードが話しかけ、俺達は面食らった表情になるがスピードなら最適であると判断しキカーヌへの言伝を頼む。


「有り難い、感謝の印にコレをやるよ。」


「なっ!? ミカちゃん人形!!」


「え、お前そんな趣味が……」


「ま、まさか!」


 ドン引きするスペールがスピードに対して懐疑的な目で見ると俺はスペールの肩に手を置き呟く。


(お前だって臓器フェチなの隠してるだろ?)


「何故それを!? あ、いや何でも無い……」

(ネダヤス、何故知っている?)


「安心しろスピード、誰にでも他人に言えない様な趣味くらいは有るから自分に正直になれよ。」


「あ、ああお前良い奴ぜよ!」


「んじゃ、早速国へ戻るぜよ!」


 スピードに命令書とミカちゃん人形を持たせると俊足紋を使用し直ぐに見えなくなる。


「で、次は何処に行くんだ?」


「この砂漠地帯を抜けた場所にある街のコロシアムに赴くつもりだ。」


「コロッセオか、今は確か罪人の処刑方法として魔物と死ぬまで戦わせる行事になっているな。」


「馬の代わりのラクダ使いに頼んで連れて行ってもらうか。」


 俺は宿屋に残していた仲間に声をかけラクダ車へと入りスナバッカの街へと連れて行ってもらった。


「すっかり夜になったな。」


「ね、ねえ寧田君寒くない?」


「そりゃそうだろうな、砂漠は夜になると木々が生えてる地域より冷え込むからな。」


「全く人間はこれだから嫌なんだ。」


「ウチも寒すぎて凍っちゃいそうちゃ! ダーリン温めて♡」


「ネダヤス様、あそこに宿屋があります先ずはチェックインしましょう。」


「そうだな、皆早く宿屋で温まるぞ。」


「賛成です御主人様!」


 俺達は宿屋へと入り、センシーとスペールは同室にし他のメンバーは俺と同室となり今迄寒さを我慢してたのかノコ以外の皆は俺にくっつき身体を温める。


「おい、あんまくっつくなよ! 身動きが取れないだろ!!」


「嫌ですわ、ネダヤスさんともっとお近付きになりたいもの♡」


「こうしていると皆家族みたいですね御主人様♡」


「こら! お前達神様が迷惑してるだろ、離れて私に譲れ!!」


「あ〜、ダーリン良い匂いちゃ♡」


「ネダヤス様、それと皆様も身体が冷えてしまっているでしょうから先程宿屋の店主様と話し合い混浴の許可を得てきました。」


「「「「「混浴!?」」」」」


「では皆様行きましょうか。」


「「「「おー!」」」」


「わ、わわ、私はパス!」


「ノコ様? 何を仰られますかネダヤス様と一緒にお風呂に入れるのですよ、こんな嬉しい事はない筈ですが?」


「な、何言ってるの!? 男の人と同じお風呂に入るなんてそんなのおかしいでしょ!?」


「おい、さっきさら何だ! 神様に向かって失礼な態度を取るとは、例え神様が許しても一人だけ入らないのは私が許さん! さあ脱げ! 脱げないのなら手伝ってやろう!!」


 アーチはノコの態度が気に食わないのか詰め寄ると服を掴み一気に脱がせると豊満な胸を覆う可愛らしい桃色の下着が俺の目に入る。


「きゃああああああ!! 見ないで寧田君!!」


 ノコは咄嗟に胸を隠して後ろを向くがスカートまで降ろされ下着姿へとされてしまう。


「いやああああああ! もう止めて!! 分かったから入るから!!」


「やっと観念したか、皆で神様に奉仕すると言うのに一人だけ抜ける事は私が許さんからな!」


「うぅ…………。」


「神様どうです私の活躍は……何故腰を引いておられるのですか?」


「誰だってこうなるに決まってるだろ、男としては!!」


 こうして腰を引いたまま俺と皆は宿屋の風呂場へと向かった。

今はR15版を書いていますが復讐を終えた後の完結後の話をR18版にて投稿する予定です。

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