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経験値100億の最強チートな付与術師の復讐劇  作者: クソラノベ量産機
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第二十二話 露天風呂とノコの嫉妬

 何事も無くフモト村へと着いた俺達は宿屋へと入ると部屋はセンシーとスペールのみ別室で俺と他の皆は同室に泊まる事になった。


「結構歩いたな、もう夕方だぞ。」


「そうですね、御主人様お腹空きました。」


「その前にお風呂にしましょうかネダヤス様。」


「ワタクシも御一緒したいですわ。」


「え、ここ露天風呂みたいだけど混浴して大丈夫なの?」


「私には分からんがエルフは男女共に水浴びする習慣があるので問題はないと思うぞ。」


「ウチも入るちゃ、ダーリンに隅々まで綺麗にしてもらうちゃ♡」


「確か、男専用と女専用と男女混同になっているみたいだな。」


「じゃあ、俺は男専用に入るから。」


「「「「「ええ〜!」」」」」


 そう言うと俺は足早に露天風呂に向かい、かけ湯をして湯船に浸かる。


「ふう、流石に入っては来ないか。」

(しかし、キカーヌの遠征を前は手伝わなかったが魔物に違和感があったな。 ゾンビみたいに何度も起き上がっては襲いかかり、まるで指名を与えられていたかの行動だった。)


 キカーヌの遠征にも腑に落ち無い点がある事にも思考を巡らせ初めは魔物討伐の任務で駆り出されたと考えていたが、逆なのではないか? 寧ろ城内にキカーヌが居る事で何かしらの邪魔になるから3ヶ月もの留守にしたのではないかと分析する。


「まさか天才の俺でも悩ましいとこだな。」


「なあ兄ちゃん、横良いぜよ?」


「ああ、勿論。」

(スピードだな、こんな速く見つかるとはラッキーだ。)


「悩みがある様ぜよね。」


「ちと人生についてな。」


「んま、誰にでも悩みの一つや二つ有るぜよ。 俺でよければ相談にのるぜよ?」


「そうだな。」


 俺は未来のスピードの近くに落ちていた人形を思い出し、その容姿や姿をなどを話す事にした。


「金髪で碧眼のウェディングドレス姿の人形て知ってるか?」


「ま、まさか狙ってるぜよ!?」


「な、何が?」


「いいや、隠さなくても分かるぜよ! 君もフモト村限定のミカちゃん人形をお迎えしに来たぜよね!?」

(思わぬところでライバルの出現ぜよ、数体しか生産されてないから速くしなければ!)


「お迎えって何だ?」


「お迎えはお迎えぜよ、こうしちゃいられないぜよ! 俺はもう上がるぜよ、早い者勝ちぜよ!!」


「もう上がるのか?」


「君もミカちゃんファンなら、速くしないと売り切れるぜよ!」


 そう言い残しスピードは浴場を後にし、その反応にスピードを仲間に引き入れるキッカケとしてセンシーとスペールが拾い上げた人形を利用しようと企んだ。


「あの人形、使えるな。 にしてもだ、俺以外にも付与術師が居るかもしれないな。 それも魔物に何かしらの目的を持たせている感じだった、おそらく今度はスピードを狂わせる為に何か仕掛けて来そうだな。」


 ネダヤスが思考を巡らせている間、未来ではキカーヌ、スピードに続きマッスルまでもアッサリとやられた事で過酷の世界を水晶玉を使い改変されている光景を見ていた。


「むぅ、これはマズイのう。」


「そうですね、ネダヤスの考えはおそらくですが過酷の私達を仲間に引き入れ同一人物をぶつける算段なのでしょう。」


「今迄は一人づつ行ってたのが問題だし、今度はアタシとセンシーで行って来るよ。」


 そう言いながら青色と赤色の仮面を取り出し二人で装着すると過去へと遡る。


「着いたな、早速行くか?」


「いや、あいつらはネダヤスの能力を甘く見過ぎていたからな。 それにここではゾンビみてーな魔物が大量に湧いて来たはず、それを利用するんだよ。」


「なら、それまで身を隠すとしようか。」


 未来のスペールはセンシーと自分に透明化の魔法を使い使えそうな小屋を見つけると、そこに身を隠した。


 フモト村の女専用の露天風呂では女性陣が話しあっていた。


「ねえ、皆は寧田君とどういう関係なの?」


「私は奴隷として売られている所を御主人様に助けて頂きました。 あのままだときっと毎日の様に身体を汚されて使い物にならなくなって死んでいたかもしれません。 ですので御主人様は私の命よりも大切な存在です!」


「ワタシは悪事を働く貴族に仕えていました、本当はやりたくは無かったのですが立場上逆らえなくネダヤス様への毒殺を強行させられたのですが、天才的な立ち回りをされるネダヤス様は元主人を返り討ちにしワタシを開放してくださいました。」


「ワタクシはゲヒール盗賊団に危うく貞操を奪われてしまいそうな所をたった一人で勇敢に立ち向かい無傷でリーダー各の方をもばったばったと倒していきましたわ!」


「全く、貴様らは神様が助けてくれるのが当然と思っていないか? 寧ろこれからは我々が神様の助けとならねばならないのだぞ?」


「よく言うちゃ、さっき鉱洞で醜態を見せた挙げ句ダーリンを困らせていたのは誰ちゃ?」


「くっ、言い返せん……。」


「ネダヤスの良いところか、何と言っても女になれるところか。」


「何の話しだよ、男が女になれるわけないだろ?」


「いや、ネダヤスならなれるスペールも知っているだろう? 奴と共に私は2度も風呂に入った仲なのだからな!」


「はあ!? 寧田君と2度も風呂に入ったですって!!」


「聞き捨てならんちゃ! 何抜け駆けしてるちゃ!!」


「そうですわ! ワタクシだって一度も御一緒してませんわ!!」


「ワタシもです、まだネダヤス様に風呂場でのご奉仕をしていないと言うのに!」


「そ、それでしたら私は出会った日に一緒にお風呂入ってますから身体の関係を持った事になりますね。」


「エイルさん、今なんて!? 寧田君と初対面で裸見せたの!?」


「嫌ちゃ! ダーリンが既に童貞捨ててるなんて、そんなの信じないちゃ!!」


 女性陣の会話が大きく俺の耳にまで入り、朗らかに誤解があるのは明白で速く風呂から上がり部屋へと戻るとノコ達の誤解を解く為に試行錯誤を繰り返す。


「はあ、またなんか可笑しな事になってるな。 ほんと、ノコに変な事吹き込まないでくれよ誤解されるのこれで何度目だよ。」


 風呂上がりのノコは俺を睨み付け何時も以上に怒っており、誤解を解くのにかなり時間が掛かってしまい深夜になっていた。


「ふーん、本当に肉体関係は無いのね?」


「無いから!!」


「ま、良いわ……嘘だったら許さないからね!」


「何でノコ、今日に限ってそんな不機嫌なんだよ?」


「もう皆寝てるから速く寝たら? おやすみ。」


「おやすみ、大変な一日だった。」


 ガクッと肩をおとし俺も寝る事にした。

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