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経験値100億の最強チートな付与術師の復讐劇  作者: クソラノベ量産機
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第十三話 天才と凡人

 俺の名は寧田泰宏ねいだやすひろ、周りからはネダヤスとあだ名で呼ばれている。


 テストは全教科で必ず100点を取る頭脳明晰でバスケでもスリーポイントシュートを何度も決める程の運動神経抜群、挙げ句には俺の遺伝子を欲しがり何度も女子生徒から呼び出されては告白されてきた。


 勿論最初は友達からとして付き合うくらいにしている。

何故って? そんなの決まっている近所に住んでる幼馴染みの錦城ノコの事だ、毎回寝坊しては遅刻し頭も悪く何時もテストでは赤点、鈍臭くて足も遅い、本当に心配になるくらいには俺がついていないと危なっかしくて見ていられない。


 そんな順風満帆な日々を過ごしていたが、多才な俺には一つ悩みがあった。 何をやっても上手くいき人生がつまらないという事だ、そんな考え事をして歩道を歩いていると居眠り運転をしている車に撥ねられ俺は気付いたらスライムの姿で異世界にいた。


 一周目で魔王を倒した後は散々だった、100億もの経験値を持っていたばかりに何度も殺されては蘇生させられパワーレベリングの材料にされた。


 けど魔族のベアトリスに過去へと戻る不思議アイテムを渡され命からがらツヨスギール王国から脱出し、色々ありチカック王国で勇者召喚を成功させ今に至る。


「さて考えも纏まってきたし、そろそろ風呂にでも入るか。」


「え?」


「あ…………。」


 脱衣所のドアを開くとタオルで頭を洗う風呂上がりで水滴の滴る裸のノコと目が合う。


「な、な、な、何見てるのよ! 寧田君のエッチ変態スケベ!!」


「あだっ!!」


 赤面したノコに平手打ちを喰らい脱衣所から押し出されるとバタンとドアを閉じられる。


「わ、悪かったよ! 居るとは思ってなかったんだ!」


「知らないわよそんなの!」


「はぁ…………。」

(ノコ、以外と胸大きかったな。)


 暫くすると脱衣所のドアが開きノコは俺を睨み付けるとそっぽを向き部屋へと戻って行った。


「ふぅ…………、あんな風に怒ったノコ初めて見たな。」

(この世界に呼び出した俺にも責任はあるし、何が何でも護ってやらないとな絶対に。)


 湯船に浸かり今後の事を考えて居ると風呂場へと誰かが入って来る。


(誰だ? この気配、エイルでもセワスルでもない!? 念の為警戒しとくか。)


「ん。」


「?」


 湯煙の中から現れたのはセンシーだった、俺の顔を見ても何も動じず女の様に胸を隠す素振りも見せず湯船に浸かる。


「何だ、さっきからジロジロ見て何か様か?」


「いや、何か違和感あるなと思ってな。」


「違和感か……言いたい事があるなら言え。」


「お前中身男か?」


「何故そう思う?」


「なんつーか、上手く言えないけど女の様な恥じらいを全く感じられないからな。」


「そうか、トランスジェンダーを知っているか?」


「まあ、なんとなくは。」


「私は昔から女の服を着るのも言葉使いをするのも嫌気がさしててな、平民なら良かったが貴族の産まれともあって好きな物で自由に着飾る事も出来なかった。」


「今は女口調なのは何でだ?」


「諦めだね、本当なら私だって可愛い女の子と恋がしたいし付き合いたいのだけどね。 そんな事言ったら気持ち悪がられるだろう? ほんと、気持ち悪い身体だよ望んでもないねに胸は膨らみ縊れてきて鏡を見る度に嫌気がさしてくる。」


 センシーは何故か俺にトランスジェンダーである事を話し、俺は悲しい気持ちになると自分の身体を女体化させる。


「そうか、なら思う存分俺の身体で可愛い女の子としたかった事を堪能しなよ。」


「何言ってんだお前、そんな事……!? 女になってるだと!!」


「遠慮は要らないぞ、胸はもっと大きい方が良かったか? 髪の毛は長髪が良かったか?」


「ごくっ……、本当に……良いんだな……?


「勿論だ、センシーの願いを叶えてやれるのは俺だけだぜ?」


「じゃ、じゃあ遠慮なく。」


 生唾を飲みセンシーは俺の女体化した左右の胸を両手で触り、その柔らかさに夢中になり数分が経った。


「なあ、もう良いだろ?」


「何言ってるんだ、お前が誘って来たんだろ? 最後まで付き合ってもらうぞ!」


「アッー!」


 センシーに隈無く全身を触られ舐め回されて全身の力が抜けていた。


「ごちそうさま、また頼む。」


「……………。」


 満足気な表情をしたセンシーは風呂場から出て行き俺は元の姿へと戻り自分の部屋へと帰る。


「センシーどうだった?」


「最高だった。」


「は?」


 センシーとスペールは同じ部屋を使っており、ネダヤスを怪しんで情報を聞き出そうとしていたが失敗していた。


「お前あいつに何かされたのかよ!?」


「いや、したのは私だが?」


「ま、ますます意味分かんねーよ。」


「ネダヤスは悪い奴じゃないよ、あの柔らかい胸は触り心地良かったし。」


「うえ、まじか……。」

(男の癖に胸柔らかいとかどうなってんだよキモすぎるだろ!!)


「私はもう寝るがスペールはどうする?」


「アタシはもう少し起きてるよ。」


「そうか、なら灯りは後で消しておいてくれよ? おやすみ。」


「ああ、おやすみ。」


 そんな中、俺は自分の部屋に戻るとドアをノックする音を聞き開けるとノコが枕を持って立っていた。


「ノコ? どうかしたか?」


「その、さっきのは忘れてないけど……知らない場所で一人で寝られないから……。」


「そうか、なら俺は床で寝るかな。」


「うん、そうして。」


 俺はノコにベッドを譲り床に寝転ぶと更にドアを叩く音が聴こえ開けると今度はエイルとセワスルが入って来る。


「御主人様、一緒に寝ましょう。」


「ネダヤス様、本日はベッドで共に。」


「あー悪い、ベッドはノコに譲ってるから床で寝るんだ。」


「では、ワタシ達も床で寝ましょう。」


「そうしましょう。」


 床に寝そべり布団を被るとエイルとセワスルが左右からくっつき、お休みのキスを両側から頬にチュッとしてきた。


「御主人様の凄く硬くて逞しいです♡」


「そうですね、ネダヤス様こんなに硬いなんて。」


(ななな、何してるの!? まさか寧田君のあそこ触って……?)


「まあ鍛えてるからな胸板硬いのは当然だろ。」


 他愛もない会話をしながら俺達は眠りについた。

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