プロローグ
ー「ゴメンね」ー
彼女はそう言った。
ー「な、、んで、、、??」ー
刹那、オレは絶望した。
そう、オレは受けいれられなかった。想いを届けきれなかった。
ー「じゃあね、、、」ー
そう言ってしまえば、彼女はいつの間にか居なくなっていた。
まるでなにかの神隠しのように。
夕方、学校の体育館裏。此処はたしか、、、オレが通っていた中学校?
、、少し視界がボヤボヤする。
"ゴン、、!!"
「!、、イッタあ!!」
、、オレはベッドで横になっていた。
どうやら、ベッドの横にある壁に頭をぶつけたらしい。
「、、いやなモノを見た」
思い出した。あれは中3の冬、平日の、ある放課後。よくあるシチュエーションでの告白。
"好き"という気持ちが最高に高まって、思い切って告白しようとした。
でも、、、結果は否。
オレはそれから、、そう、、もう察してくれ。
今になって思い出してしまった。
もう、、忘れたい記憶だった。
、、、今思えば、あれは夢だったのではないだろうか。
そんな思考が、頭を過る。
いや、これはただの現実逃避だ。
自分が嫌だと思ったことを、なかったことにするという「人間の心理」だ。
時刻は、朝7:42分。
いつもより少し長く寝入っていた。
いつも以上にダルい体を動かしながら、オレは登校しよう
、と、、思っていた。
学校には着いた。が、開いてはなかった。
今日は休日だった。
「やばい、、めっちゃボケてる」
そういや、オレはここまで来るのに同じ学生服を見てなかった。
今日はいつも以上に眠く、頭は起床していなかった。
昨日はたしか、、、朝のホームルームが副担任だから木曜日。
、、木曜日?
なら今日は金曜日であって、学校があるはず。
おかしい。今日が祝日であるということもない。
でも実際、学校は閉まっていて、とても学校があるような雰囲気ではない。
まさかと思い、オレは目を擦ってみた。
しかし、変化はない。
本当に休みなのだろうか。
一応、オレは小学校からの親友、ライムに聞いてみた。
すると、すぐに返事がきた。
[今日はないぞお]
と、どうやら今日は本当に休みらしい。
「さっさと家に帰るか。」
まあ、、オレが間違えて来ただけなんだけどな。
学校が閉まってると思った時には、夢の中で夢を見ているというありがちな展開を予想してしまった。