平均点
スーパーショートが題名に入ってたら
1000文字以内の短編ということになります
テストが返された。
返された答案用紙には得点。
その隣には平均点が書いてある。
次々とテストが生徒たちに渡される度に、
クラスが比例するように騒がしく
なっていく。
……でも、今日の騒ぎはいつもとは違った。
「え? 今回のテスト死んだ……」とか
「うわー終わったー」みたいな
嘆きの声は一切聞こえて来ない。
今回に限っては
「え? 平均点だ!?」「平均点だった!」
的な言葉がクラス中を飛び交い、沸かす。
みんな同じような感じだ。
「あ……平均点だ」
私も安堵の声を漏らし、
ふーっとため息をつきながら答案用紙を
伏せる。
「ほかのみんなはどう?」
近くにいた人達に、だらーんしながら
聞いてみると、やはり
「平均点だった」って声が返ってくる。
他の人もそうだ。「平均点だよー」って
答えてくれる。
みんな平均点だ。
安心安心。
私も平均点だから、きっと普通なんだ。
これ以上もこれ以下もない。
でも、全員平均点っておかしいよね。
まあ気にしないでいいか。
……そんな時、ふと私の頭に何かがよぎる。
『小学生の頃にふざけて詠んだ俳句』が。
この句は今の状況にぴったりかもしれない。
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0点も
みんなで取れば
平均点
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解説すると、
要するにテストの平均点が0点だったってことです