動物にインタビューする番組
「こんにちは。UETVアナウンサー、有坂です。本日はここ『上の原動物園』で取材ができるという事なので、早速インタビューの方を始めていこうと思います」
「では、まずはライオンにインタビュー
していきましょう」
「ライオンさんは…………。
えー……、あ、いましたね」
「あのー……すみません……。
ライオン様でお間違いないでしょうか?」
ガオーッ! ガルルルル……
「えー動物園のことについてお伺いしたいの
ですが……」
ガルルルル……
「取材のご協力ありがとうございます。
では現在、こちらのエリアでは飼育員さんが
いらっしゃらないとの事なのですが、
安全性の方は大丈夫なのでしょうか?」
ガルルルル……! ウーーッ
「なるほど……、そういう事でしたか」
ガウ………ウーーッ……
「え? あ、ここのエリア以外には一応飼育員さんがいらっしゃるんですね。教えていただきありがとうございます」
「では、次のエリアに行きましょう」
※
「えー、次は……」
「ゾウさんと飼育員さんですね」
「では、ゾウさんにインタビュー
していきましょう」
「……すみません、お伺いしたいことが
あるのですが」
パオーーン
「あ、私ですか? UETVの有坂です。
本日は取材の方に参りました」
パオーーン!!
「え、あー取材だめですか……。
お忙しい中大変申し訳ありません……」
パオーン
「では、次のエリアに向かいましょう」
※
「あのーすみません……、ニホンザルさんで間違いないでしょうか?」
ウキーー
「取材をさせていただき……」
ウキキ
「あ、ありがとうございます!
では、早速質問させていただきます。えー、サルはよくバナナを食べているイメージがあるのですが、実際のところどうなのでしょうか?」
ウー……
ウキキウキウキキキキ
「なるほど……。ちなみにそれは週何日くらいのペースで食べているのでしょうか?」
ウククウココ
「ほー……。 週八日ですか……」
ウクククコウコウキキ
「はー寿司も食べられているんですね。
教えていただきありがとうございます」
「ここでは、サルの意外な生態について知る事ができました。次のエリアにいきましょう」
※
「次は最近なにかと耳にする、アファレンスオオトカゲさんにインタビューしていきます」
「お、いましたね……」
「あのーすみません。UETVのインタビュー参りました……」
グォーーガガガゴー
「ありがとうございます。
では、早速取材の方を始めさせて頂きます。えーまず初めに、動物園の中で一番人気だと思う動物はなんでしょうか?」
グギョオオクガァァアガ
「なるほど、やはりそうですか……。
世代を問わず人気ですからね〜。
次に、動物園で必ず見るべきだと思う動物を教えてください」
ゴガゴンガググギガガギゴゴガグゴギンゲン
「確かにみんな中々人気ですね……。
やはりカブトムシ系は見るべきですか?」
グググ
「ほー南側がカブトムシのエリアですか、
ありがとうございます」
「次はカブトムシのエリアに向かいます」
※
「ここがカブトムシのエリアのようですね」
ブブフブ
「お、これは美しさを誇るコーカサスオオカブトさんですね」
ビビビビ
「それと、こちらは重量級のエレファスゾウカブトさんになります」
オマエハホントウニツカエナイヤロウダ……
「……!! この方はアファレンスオオトカゲさんが紹介していた、ワルグチバカリオオカブトさんですね!!」
「すみません。ワルグチバカリオオカブトさん。あのーUETVの取材をさせていただきたいのですが……」
カエレェ……
「ありがとうございます。
早速質問なのですが今、何をされてるのですか?」
ダマレカエレ……
「おー、それはカブトムシがあまりしているイメージがないのですが……。実際の所どうなんでしょうか?」
シバクゾカエレ……
「……それってつまり、カブトムシの常識が全部ひっくり返ることになりませんか……?」
ソノクチフサゲヤァ……
「え? まさか、ドラゴンもそうされているんですか?」
クソヤロゥ……
「なるほど……ありがとうございました」
「次はドラゴンのエリアに向かいましょう」
※
「ここ……ドラゴンのエリア……現……在の気温……は五九度に……なります……」
「こ、ここの……エリア暑……すぎ……て……」
グワァァァァアア!!!
「う……うわ〜……ドラ……ゴン……さん……だ」
グゥゥウウワァアア!
「しか……し……こ……こで悶えている場合では……」
「取材…………を……」
「取……材を……」
「うっ……はーーっ……ふーーっ……すーーっ」
ギャォォオオオ!!
「うっ……UETVの有坂です、本日は取材に参りました」
グルワァアア……グザイ?
「いえ、具材……じゃないです……取材させていただきたいのですが……」
グルルルル……グッ
「ありがとうございます……早速質問なのですが、この暑さでドラゴンさんは大丈夫なのでしょうか?」
ア、ダイジョウブッスヨ
「!!? しゃ……喋れるんですか……?」
アーウンフツウニシャベレルゼー
「これは驚きでした……ちなみにほかのドラゴンも喋れるのですか……?」
マアシャベレルデショ
ドラゴンドウシナラシャベレナクテモトクニモンダイハナイ
「なるほど……。
今日は取材の協力をしてくださりありがとうございました」
イエイエ
マタナンカアッタラコイヨ!
「ありがとうございます。また機会があればよろしくお願いします」
「うっ……はぁ……」
「さ……て、次が最後の……エリア……となります……」
「では、最後に……………
人間の……エリアに……行きましょう」
これ書いてて自分でも何書いてるかわからなくなってきてました