15キリングマウス
次回、戦闘シーンを書けたらいいなと思います。
下水道掃除がひと段落し、今日は帰ろうとした時、シーラが辺りをキョロキョロしだした。
「シーラ、どうした?早く帰ろうぜ。臭くてたまらない」
「シッ、静かに」
「?」
俺は、シーラに言われた通り話すのを止めた。
何、どうした?
「・・・、何かいます!」
俺も耳をすましてみるが、何も聞こえない。
「間違いじゃないの?」
「いえ、確かにいます。近づいてきてます」
シーラは音が聞こえている?方向をみた。
それから数十秒くらい経った頃、俺にでも聞こえるくらいの何かが擦れる音が聞こえてきた。
「来ますっ」
「一体な、何だこいつ」
シーラと同じ方向を向いて見ていたら、暗闇から少しずつ大きなネズミがのそのそと出て来た。
「でっでか!何だこいつは」
俺が、大きなネズミをみて驚いていると、隣にいたシーラがこのネズミの説明をし始めてくれた。
「キリングマウス、Cランクのモンスターです。背中は見せないで下さい、目も離さないで」
俺は、体は半分背中を見せてはいるが、シーラの言われた通りに目は外さないようにした。
「私が気を逸らします、快斗さんは逃げてください」
「は?嫌に決まっているだろう!何で、お前を犠牲にして逃げなきゃならんのだ」
ふざけんな!
「言い方を変えます、私1人では勝てるか分かりません。応援を呼んできて下さい」
クソッ、Fランクで武器無しの俺には太刀打ちは出来ないのか!
「分かった、やられるなよ!」
「善処します!私がGOと言ったら走って下さい」
「分かった」
少し睨み合った後、シーラはキリングマウスに背中を向け走った。
すると、キリングマウスはシーラ目掛けて走り出す。
「GO!」
ダッ!
俺は、下水道を無心で走り地上にでる。
確か、ギルドは北の方だったよな。
◇
バンっ!
俺はワザと勢いよくドアを開け、なるべく皆の注意を俺に引かせるようにした。
「誰か、下水道へ来てくれ!仲間が、キリングマウスに襲われている」
俺の声がギルド内に響き渡る。
大声で言うもの、皆はこっちを見ながら固まっている。
「その話し本当ですか?」
それでも、俺の受け付けをしてくれた職員さんがいち早く立ち直り、話しかけて来てくれた。
「はい、お願いします。仲間がピンチなんです」
「分かりました、緊急ですので手続きは後にしましょう」
「ありがとうございます!」
シーラ、今行くぞやられるなよ。