表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がゲームの中に入っちゃった  作者: カメカメ
14/46

14初仕事

ギルドカードを作ってからすぐ、俺は仕事をすべく依頼書を見ていた。


ギルドの依頼はA〜Fランクまであり、ランク毎に依頼書がファイリングされている。


もし、自分より高いランクを受ける場合は、パーティーにそのランカー2人いれば良いそうだ。


ちなみに、昇格するにはとにかく実績を積んで、ある時ギルド側が昇格試験わ兼ねた依頼を出して来るらしい。

依頼達成したら、晴れて上のランカーになる。


もちろん俺は、どこのギルドにもいた事なかったのでFランクです。

シーラには、事情がありあえて昇格試験は受けてない事にした。


「え〜と、やはり初めては薬草集めとかなのかな?」


Fランクの仕事って、やっぱ雑用がほとんどなんだな。


「決まりました?私はどれでもいいですよ?」


後ろからシーラが話しかけて来た。


「ありがとう、シーラも一緒ならこのシザードッグ討伐にしても良いか?」


シザードッグ、Fランクでは最強の部類に入るモンスターで、口がクワガタみたいになっている。

その口さえ気を付ければいいのだが、いかんせんスピードが速くてFランクに討伐は難しい。


「シザードッグですね、大丈夫です。余裕ですよ!」


Cランクのシーラには楽な仕事らしいみたいで、自分の胸をドンと叩くから、それなりにある胸が弾んだ。


「じゃ、じゃあ、これ受け付けに渡して来るよ」


「はい」


さぁ、俺の記念すべき獲物になってくれシザードッグ!




「まさかの武器無しで行こうとしたなんて、無謀過ぎです」


「いやー、素手でも良いかななんてさ」


「良い訳ないでしょう」


あの後、俺は受け付けに行き、依頼書を渡して受理して貰おうとしたら、受付のお兄さんに武器を聞かれた。


当然、俺は。


「素手でです」


と、答えた。


そしたら、お兄さんがキレた。


「おんどりゃー、ステゴロでモンスターを討伐するなんて無謀すぎんじゃー!武器無きゃ承認できる訳ないだろうが」


「は、はいいい!」


そんなやり取りをしていたら、シーラが来てくれて何とかその場は収まった。


「結局、下水道掃除か。ごめんね、シーラ」


武器無しじゃ外へ出せないとなったため、薬草も採取できない。


だから今、俺達は唯一できる仕事、町の中にある下水道掃除をしている。


「大丈夫ですよ、まずは宿代とご飯代を、稼がないとですしね」


「うう、シーラが優しすぎて女神に見える」


俺は泣きそうになるのを堪え、下水道にあるゴミを集めた。


武器買うまでは、町の外にも出られないのか。

前途多難だな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ