表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がゲームの中に入っちゃった  作者: カメカメ
13/46

13異世界の洗礼?

「あれがギルド?」


俺は、一見普通の酒場にしか見えない様な建物を見ながら言った。


「はい、多分ですがどこもギルドの建物は変わらないはずですが、快斗さんが所属していたギルドの建物は違うんですか?」


「え、いやただ言葉に出したかっただけというか何というか。ほら行こう!とりあえず入ろう」


今思えば、ギルドに入ってない人もいるはずだから、無理にギルドにいたニュアンス出す必要無かった。



これがギルドの中か。

ちょっと緊張しながら入ったが、中は閑散としている。


俺の想像していたギルドは、荒くれ者達が掲示板に貼ってある依頼書を取り合ったり、酒を飲んで暴れたりしている奴らがいたりしていると思った。


「快斗さん、早く受付に行ってギルドカード作りましょう」


「そうだね」


ついに来た!

俺はきっとステータスがめっちゃ高いから、受け付けのお姉さんがビックリしてギルド長か何かが来て大騒ぎになるんだろう?


俺は、これから起こるであろう出来事に、胸を躍らせる受付に行く。

しかし。


「あれ、男?」


受け付けのお姉さんがいない、野郎しかいない!


「どうしました?」


先だって歩いていたシーラが聞いてきた。


「いや、受け付けの人が男だなってさ。女性はいないの?」


「冒険者は荒くれ者もたまにいますからね、受け付けをしている人は基本男性です。ちなみに彼らは、Cランクの冒険者ですよ」


えー、女性じゃないとやる気が起きないよ。

皆、こんなムサイのばかりで頑張る気になるの?


「すいません、こちらの方がギルドカード紛失してしまいまして、新たにギルドカードを作りたいのですが」


シーラは、俺がそんな事を考えてるなんてつゆ知らずギルド職員と話しをしていた。


「それは災難でしたね。カードを新しく作るにあたっての説明をしますね?」


職員さんが何か言ってるが、意味分からんので適当に返事をした。


「では、ギルドカードを作ります。こちらの四角い鏡の上に手を乗せてください。分かってはいると思いますが、隣にある鏡にあなたのステータスが表示されます」


はっ!職員が女性じゃないからって、最大イベントを逃す所だった!


俺のステータスは、オール255だ。


さぁ、いくよ皆!さぁ、おいでよギルドマスター!いざ、驚愕の世界へ‼︎


俺は鏡上に手を乗せた。


「おー、凄いですよ快斗さん!」


「そうですね。前のギルドでも頑張ってらしたんですね!」


あ、あれ?

い、いや確かに驚いてはいるけど、リアクションが薄くない?


俺は、自分のステータスが映し出されている鏡を見た。


「・・・、え?」


力60、防御55、素早さ57、精神55。

あれ、低くない?いや、2人は褒めてくれてたんだから、きっとこのステータスは低くはないと思うけど。


設定したステータスと違うぞ!


「今後も頑張って、研鑽をつんでステータスを上げてくださいね」


ギルド職員の男性が、笑顔でエールを送ってくれた。


要らんわ!野郎の声援なんて!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ