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君と出会った春  作者: いっつー
9/13

八話

皆さん、お待たせしてしまい申し訳ございません。

八話になります。よろしくお願いします。

午前、四時三十二分に僕はふと目を覚ました。

当然、周りは静かだし、春美もまだ寝ている。

喉が渇いていたので、冷蔵庫に入れてあったコーラを飲んだ。

寝起きのコーラはけっこう効いた。さすが炭酸だ。

テレビを見ようかと思ったが、春美を起こさせてしまったら悪いのでやめておいた。

春美は寝息を立てて寝ている。

「ねぇ、広人君」

布団の中に入ったままぼーっとしていたら、突然寝ている筈の春美が声を出した。

驚いて振り向くが、目を閉じて寝ている。どうやら寝言らしい。

(びっくりした)

「もし、私が死んだら悲しんでくれる?」

その言葉に僕は雷をその身に受けたかのような衝撃を受けた。

当然、今のも寝言だ。

むしろ寝言であってほしい。

今の言葉を真剣な表情で言われたら、僕はどう答えたらいいかわからないから。

僕は布団を出て、ベランダに出た。

風を浴びて、落ち着こうと思ったが、現実はそう甘くなく、中々落ち着かない。

深呼吸しても、その場しのぎだけですぐに胸の中にざわつきが出る。

僕はベランダに座り込んで、春美が起きるのを待った。

それまで僕はずっと座り込んで景色を眺めていた。

「広人君、おはよう」

窓が開いて、春美が顔を出す。

起きたみたいだ。

「おはよう。よく寝れた?」

「うん。ベッド超柔らかいからぐっすり寝れたよ。広人君は、早く起きたみたいだね」

「うん。たまたまね」

「じゃあ、ご飯食べに行こうか」

僕達はエレベーターで下の階のレストランへ向かう。

朝はモーニングバイキングだ。

「ねぇ。春美」

「ん?」

「寝ている時夢見た?」

「見たよ」

「どんな夢?」

「ごめん、それは今は言いづらい」

二人きりのエレベーターの中、気まずい空気が流れる。

「ごめん、いらない事聞いてしまったね」

「大丈夫だよ。気にしていないから。ご飯でも食べて昨日みたいな明るい雰囲気を挽回しよう」

春美は明るく笑ってそう言った。

バイキングは様々な料理があって、美味しかった。

春美も僕も箸が止まらず、料理のおいしさに舌鼓を打った。

「あー美味しかった」

「だね。ここのホテルに泊まって正解だったね」

「次もここのホテルに泊まるのもありかもね」

部屋に戻ると、春美が「朝シャンをしたい」と言ったので、テレビを見て待つ事にした。

テレビでは特に見たい物はなかったので、ニュースを見る事にした。

ニュースでは、今日の天気、芸能人が結婚した事、占い、その他にも色々と報道されていた。

占いでは、僕は一番に運がいいそうだ。

(朝から春美のあの寝言を聞いて、運が良いとは思えない)

「広人君、お待たせ」

シャワーを終えた春美が浴室から出てきた。

「朝シャン、気持ちいいよ。時間もあるし、広人君もしてみたら?」

「いいね。じゃあそうしよう」

せっかくなので、風呂にも入る事にした。

お湯に浸かり、気分をほぐしたかった。

しかし。お風呂に入っても、気持ちは楽にはならなかった。

頭の端で、さっきの春美の寝言がまだ残っていた。

僕はしばらくお湯の中から動けずにいた。

「広人君、のぼせてないー?大丈夫ー?」

かなり入っていたのだろうか、春美が心配の声をかけてくれた。

「ごめん、お風呂が気持ちよくて時間を忘れていたよ。もうちょいしたら出るよ」

「そっか。はーい」

僕は頬を三回叩いて、浴槽から立ち上がった。

体はすっかりほぐれているが、気持ちはほぐれていない。

体をタオルでしっかり拭いて、服を着て、部屋に戻った。

「ごめん。お待たせ」

「大丈夫。そろそろチャックアウトしようか」

「了解」

僕達は荷物を持って、部屋を出た。

昼の新幹線に乗るまで、この街でぶらりとする事になった。





これからも不定期になりますが、投稿していきます。

よろしくお願いします。

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