表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
待人岬AM0:24  作者: 片上尚
1/6

自殺しようと思ったらなんか変な男に会った

もう、俺は絶望していた。

本当に飛び降りるしかないと思ってここに来た。


ここは待人岬。

有名な詩人が眠っているという市営墓地が見える細い通りを抜けると、眼前に大きく広がる海と空。

昼間はキラキラと輝くその海と空が美しく、風光明媚な観光地となっている。


しかし、夜の顔は「自殺の名所」。

潮の流れが早くて、死体が浮かんでこないって話だ。

人気が少なくちょっと怖い雰囲気のことから肝試し場所とか、吊り橋効果を利用したナンパの名所ともいわれていたが、ナンパ待ちでマワされた女性が崖から落とされたとか、親子連れの車が心中のためにバックで崖に突っ込んでいったとか、最近も色々あったからやっぱり自殺の名所で定着している。


もうこんな世の中とはおさらばしたい。

二度とあいつらの顔も見たくないと思った俺にはぴったりの場所だ。


「おーい」


人を呼ぶ声がする。

もしかして俺を止めようとしてるんだろうか。


「おーーい」


止められる前に飛び降りるべきなのか?

でも落ちてすぐ通報されたらもしかして…助かってしまったり…


「おーーーーーい」


仕方がない…



「止めないでください。」


俺は相手と対話することにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ