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Ep.0

カーン、カーン、カーン。


今日も工房には金属を打つ音が響く。


「うん、良い感じ!」


そして、その中に聞こえる透き通った声。工房に居るのは金属を鍛え、剣に変えている1人の少年。いや今は少女ね。少女の名は〈結月ましろ〉。私が初めて転生させたの。


え、私の名前?そうね一応名乗っておこうかしら。私の名前はルミナ。女神ルミナよ!以後私の視点視点でも語るから覚えておきなさい!


「ふーんふっふっふーん♪」


あらやだましろちゃんたらそんなに出来が良かったのかしらスキップしちゃって。可愛いですね(鼻血)


「汗かいたしお風呂入ろっと」


お風呂いくの!?ちょっとまってカメラ取ってくるわ!


「むー...」


ましろちゃんもおませさんね。自分の胸を見続けてもなにも起こらないわよ。まったく最高じゃないですか(出血)


「ハッ!ぼ、僕は何してるんだ///」


フフフましろちゃんったらまだ男の子の部分があったのね。ギクシャクしてる顔を素晴らしいわね(大出血)


そそくさとシャワーを浴びる。あ、シャワーは水精霊によって出ているの。そこんとこファンタジーだから。


シャワーを浴びてるとましろの影からスルッと手が伸び、ましろの胸を鷲掴みにする。


「ひゃっ!?」


ましろはとてもとても可愛らしい声で悲鳴を上げてくれました。


「いつも通りの可愛らしい声とお胸ですねお姉様♡」


あーこの子はマリーちゃん。転生したすぐ頃にマリーちゃんを助けた結果懐かれちゃっている。最近ではちょっとアレな部分が出てきてそろそろましろちゃんの処女が危うくなってきてるわ。


「ちょっと...マリーちゃぁんやめぇ」


ん、ふぅ...。さすがマリーちゃんね。ましろの弱い所を網羅していらっしゃる(賢者モード)


「これこれマリーや。そろそろ止めんか」


マリーの後頭部に手刀が入る。


「あうっ」


マリーは手を止め、手刀が入った後頭部に手を当てる。


「痛いじゃないですかレオナードさん」


このろりばb...ゲフンゲフン。この口調が個性的な人はレオナード。多分ましろの知ってる中では一番の常識人ね。ただましろやマリーからは自称とかってからかわれているけどこの人500年は生きているわ。410年前、死ぬ寸前に賢者の石と言われる万物を作り変える石を作り出した。レオナードはそれで外見を昔の姿に作り直し、脳を改造し万物を記憶するように作り変え、そして永久に姿が変わらないようにした。所有する魔導書を全て脳に全て記憶、用のない魔導書を魔力に変換し、膨大な魔力をその身に宿した。魔導書を魔力に変えたところで賢者の石は壊れてしまったけれど。賢者の石をこの人が作ったとき、天界っていう神様たちが住む世界でちょっとした騒ぎになったわ。


(´神`)<え、あいつやばない?

(´神`)<カミッターに呟こ

(´神`)<神格授かりそう...(小並感)

(´神`)<貧乳はステータスだ(イケボ)

(´神`)<儂、巨乳派なんで

(´神`)<異教徒だ!殺せ!

(´神`)<↑↑パンパンパン


まぁでも神様って傍観者で基本見てるだけだからレオナードさんには被害は出なかったわ。


「その手癖が治ったら叩くのを止めるわい」


レオナードは溜息をつく。


「ハァ...ハァ...レオナードさん...ありがとうございます...」


ましろは耳から顔まで真っ赤で息が荒いままお礼をいう。こんなふうに寄ってこられたら興奮するわね(失血)


「おうっふ...。うむ些細なことじゃ、問題ない。じゃが自分でも対処出来るようにせんとなぁ」


今はおうっふって言ったこと聞いてなかったことにするわ。


「それよりお姉様早く服を着ないと風邪をひかれてしまいますよ?」


タオルを持ったマリーが首を傾げる。


「「誰のせいだ(じゃ)!」」


フフッ今日も仲が良いわね、でもそろそろ時間よ。


「あ、いけない工房に新しい剣置きっぱなしだった!」


ましろが慌てて服を着ながら工房へと駆ける。


「さて私達も準備をしないと」


「そうじゃな」


マリーとレオナードは白いエプロンを取り出し、工房と繋がっているお店へと行く。


「よいしょっと。こんな感じかな?」


ましろは先ほど作った剣をお店のショーケースに飾っていた。


「わしは看板を立てとくぞ」


レオナードは店の扉を開き、設置型のかんばんを立てる。看板にはましろとマリーの書いた文字が書かれている。

『魔剣専門店 マシロ武具』

とても安易な名前だがそれも愛嬌があって良いだろうとレオナードは思う。


「いややっぱりこっちかな?」


ましろはまだ置き場所に悩んでいるようだ。


「もうーどこでもいいじゃないですかー」


マリーもマリーで適当かもしれないが。


「もうちょっと待って」


ましろも頑固で譲ろうとしない。


「これこれ早くしせんとお客さんが来てしまうぞ?」


カランカラン。店の扉に備え付けられたベルが鳴る。


「ほれな?」


ましろも我に返り、そそくさと剣を置く。3人は横一列に並ぶといつももの挨拶を言う。


「「「いらっしゃいませ、マシロ武具にようこそ!」」」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日も可愛かったわね。まったく転生したすぐの頃は危なっかしくて何度も下界に降りようか悩んだわ。そういえばあの子は転生してからもう1年になるのね。気になる?ちょっと話が長くなるわよ。そうね、ちょうど一年前の頃から話しましょう。


あの子が―――


皆様こんにちはましろの兄(自称)ゆらりんです。

この度は異世界転生して申し訳ございませんでした。

今回のEp.0はとりあえずこんな感じになりますよーという意味合いを込めて投稿しました。

Ep.1は1月1日に投稿予定です。

物語は1年と区切りましたが私の妄想力が働いたらもしかすると続編があったり無かったり。目標の完結までは頑張りたいと思います。

古参の方も新規の方もよろしくお願いします。

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