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詩集 迷い道

戦線離脱

作者: 小日向冬子

誰だって

しんどい想いをしたくはないし

馬鹿だって見たくはない


僕だって

そうさ


「人がいいね」って言われるくらいじゃ

とても割に合わないし


それが褒め言葉ではないことくらい

とっくの昔に気づいてる



それでも黙って笑ってたのは

わかってたから


みんなが欲しがってるのが

ぐちゃぐちゃと面倒くさい本心なんかじゃなくて


その場を盛り上げてくれる

適切かつ効果的なリアクションだと


それを絶妙なタイミングで投入できることこそが

この世界に生きる許可証なのだと



でもそれは

思い知らされ続けることでもあった


「君も来ていいよ」

にルビをふったら

「おまえはいてもいなくてもいいよ」


だったら

そこに僕がいる必要なんてまったくない



第一線を退く僕を

負け組だと笑うなら笑うがいいさ


何が負けかは自分で決める


取り換えのきく部品でいるためだけに

ただでさえ少ないライフ

これ以上すり減らしたりしないから

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― 新着の感想 ―
[一言] 私のことを語りますと、飲み会などで騒ぐのが苦手です。静かに美味しい料理とお酒のハーモニーを味わったり、深く味わいのある会話を楽しんだりしたいと思います。狂騒的な宴には、関わりたくないと思って…
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