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作者: 絢藤

私は次の街に画材を持って野原の小道を歩いてました。

すると、一人の私と同じぐらいの年の少年がたってました。

こに道は、使う人は多いですが、立ち止まってなにかするようなことがないので体調でも悪いのかなと思って声をかけてみました。

「体調悪いの?」

「違うよ。人を待っていたんだ」

「ここで待つよりこの先の街や近くの町にいたほうがいいと思うわ」

「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。君はこの先にある街に行くのかい?」

「ええ、そうよ。私はそこの街で絵を描こうと思っているの」

「その絵って見せてくれる?」

「いいわよ」

私は嬉しくなり、彼に絵を見せました。

私は色鉛筆を使って絵を描くことにしてました。

私は彼に絵の説明をしました。

「この絵はさっき居た街で描いたものなの。宿の窓から見た景色よ」

「これはとってもいいね。柔らかい感じがする。春らしい暖かで優しい太陽の光だ」

「ありがとう」

そんな風に褒められたことがなくて思わずはにかんでしまいました。

そんな話をしていたら、他の通行人が来ました。

「おい君たち。こんなところで話をしてると日が暮れちまうぞ。さっさと進んだほうがいい」

私は慌てて絵をしまいながら、ありがとうございます。と言いました。

おじさんは、大荷物を持っているのになんともなく歩いて行きました。

私は彼の方を向いて、

「私も行かなくちゃ。さようなら。またね。」

「この先に進むと盗賊がいるから行かない方が良い」

「え?」

彼は突然そんなことを言いました。

「でも、さっきのおじさんは行ってしまったわ。あのおじさんにも伝えなきゃ」

「彼は盗賊だ」

「なんでそんなことをいうの?」

「あの人の荷物はおかしい。」

「本当なの?」

「あぁ、本当。嘘言うわけないじゃないか。僕は情報をそんな嘘まみれにしたくはないね」

そう言って私が進もうとしていた方向に顔を向けた少年がいました。

この少年は本当のことを言っているなと思いました。

だって、この少年の目には鋭い光があったので。

「分かった。この先には進まないことにする。情報をありがとう。私の名前はリーヌ。あなたの名前は?」

「僕はギャザー」

私はそう言ってお辞儀をし、元来た道に戻りました。


翌朝、私が戻った街にその情報がきました。

相当、悪道な盗賊だったそうです。

私の戻った街にも彼の情報に助けられた人が多くいました。

彼らがいうには、「あの少年が情報をくれなかったら、何人もの人が死に何年も怖い思いをしていただろう」と。

その人たちは口を揃えて「導く情報屋」と呼んでました。

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