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プロローグ

大陸は度重なる戦乱で荒れ果て、人々は理想郷を夢見ていた。


争いの続く大陸から遙かに遠く離れた場所に位置するライマー島。


別名“平和の島”と呼ばれるこの島は、住む者達が種族を越えて互いに友好的な関係を結んでいることからその名が付けられた。


そのため、慣れない冒険者達はこの島を“不思議島”とも呼んでいる。


大陸の常識が通じない島。

それがライマー島なのである。



冒険者達は、血で血を洗う戦いに正気を失い、狂気に走る者が続出した。


それほどまでに、大陸の争いは激化していた。


そのため、私達は戦乱の大陸から逃れ、このライマー島へやって来た。


航海術の発達していないこの時代、私達は戦乱を避けるべく過酷な航海に乗り出したのだ。


大陸では生き延びられない。


そう、私達は逃げたのだ……。

英雄でも勇者でも賢者でもない私達が生きるには、大陸は危険過ぎたのだ。冒険者失格と言われても、私は無駄死にするわけにはいかなかったのだ……。


私の名はマーガレット・メロウスイート。

エルフ族にして大陸にある小国の貴族の娘であった。

大陸でも類稀な美貌を誇った私は、ある時長い戦乱により滅びかけた国から政略結婚の道具になる事を命令された。

しかし、メロウスイート家はその命令を断固拒否、反逆の罪を着せられお家断絶、平たく言えば一族は処刑されたのだった。

それから国からは反逆者の汚名を着せられるわ、その国はもう滅びそうだわ、私の美貌に目が眩んだ人間達に追われるわで大陸で生き抜くのが困難になった。

その時、戦士のドム・ドボンと昔からの親友で魔術師であるコンスタンス・レグマールの二人は、私と共に大陸を出る決意をしてくれた。

だから、私は誰に何を言われてもこのライマー島で生き抜く決心をしたのだ。

長い航海の果てに辿り着いたライマー島。私達の冒険は、これから始まる……。

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