6.ルール
「さてと、カヨ。これからのことについて話があるわ」
パーティを組むにあたってのルールや、カヨの今後など様々なことをきめなければならない。
「まずは一番大事なこと、カヨは私とパーティを組むということでいいのね?」
もう一度たずねる。
「わたしはセイカとパーティを組みたい。わたしが記憶喪失だからとか最初に会ったのがセイカだからとかもあるけど、セイカと一緒にいないといけないってずっと強く思うの」
しっかりとセイカの目を見て言った。
「わかったわ。これから私達は同じパーティのメンバー、仲間よ。よろしくね、カヨ」
手を、強い覚悟を持った真摯な瞳で見つめている碧眼の少女へ差し出す。
「こちらこそよろしくお願いします」
強く、その覚悟を表すように握り返す。
しかしその表情も束の間で、急に不安そうな顔になった。
「セイカはわたしとパーティを組んでいいの? 今まで一人っぽかったけど……」
「本当のことをいうとね、私も貴女と一緒パーティを組みたい、組まないといけないと思っているの。記憶喪失だとかは関係なく。だから、心配なんてしないで私とパーティを組みなさい」
カヨは安心したようにニコリと笑った。
「次はパーティ内ルールについてよ。あまり細かく決めるつもりはないわ」
「ルールはセイカに任せるよ。気になることがあったらわたしも言うから」
セイカは一つ目、と指を立てた。
「一つ目、互いの過去について詮索しないこと。これは私のわがままだけど、理由についても聞かないでほしいの」
「過去について話せないのはわたしも一緒だからね」
「ありがとう。そう言ってくれるとうれしいわ。次は二つ目、言いたいことは何でも言うこと」
「わかった。我慢しちゃだめなんだね」
「ええ、そうよ。言いたいことを我慢して、鬱憤が貯まって大喧嘩の末に解散したパーティってたくさんあるから。些細なことでも言ってほしいわ」
「パーティ解散……!」
カヨは結果起こることに意識がつられ、慄いている。
「三つ目は、週一日の休暇。これはそのままね」
「もしかして、二つ目とも関係ある?ストレス発散的な」
「そうね。私も解散なんてしたくないから」
二つ目と三つ目は、パーティを円滑に動かすための潤滑油のような働きをする。
「この三つかしら、私が提案するルールは。カヨは何かある?」
カヨはしばらく考えていたようだが、やがて首を横に振った。
「わたしからはないかな。何か追加したいルールがあったら、また言うね」
「わかったわ。じゃあ、この話は一旦終わりね。それで、明日の依頼についてなのだけど」
連続更新はここまでです。以降は不定期となります。時間は20時になると思います
これからもよろしくお願いします!!




