4-6「黄金の剣士①」
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(北部地区 バルテミア城前)
カルマがバルテミア城の目前へ辿り着いた時だった。
視線の先には、城へ吸い込まれるように長い階段が延々と続いている。
「あ、カルマ君。」
不意に声を掛けられ、カルマは振り返る。
そこに立っていたのはセブルスだった。
「君は確か……」
「セブルス隊のセブルスだよ。
ちゃんと話すのは初めてだったね。よろしく。」
「あー、うん。よろしく。
それで、セブルスはどうしてここに?」
「音信不通になってるバルテミア城の援護に向かえって言われてね。
君が来てることも聞いたよ。」
「そうだったんだ。」
「あまり時間がない。登りながら話そう。」
「うん!」
二人は並んで石階段を駆け上がる。
「セブルスは戦士協会本部の配置だったよね?
そっちは大丈夫なの?」
「うん。魔人を一体倒してきたし、ジェナ副団長も敵を撃破してたから、当面は問題ないと思う。
中央にはまだアリディア様も控えてるしね。」
「魔人を倒してきたの?早いね。」
「僕は能力的に短期決戦型なんだ。」
「そうなんだ。」
カルマは“どんな能力なのか”と聞きかけたが、飲み込んだ。
ヘリオサマナ内でもセブルスの評判は高い。
若手の中でも特に強い戦士――それだけはカルマも理解していた。
「カルマ君。そろそろ城門だ。
そのまま突っ込むよ。いいね?」
「うん。大丈夫。」
二人は勢いのまま城門をこじ開け、中へ飛び込む。
そこは吹き抜けの巨大なロビーだった。
魔人二体、魔獣二体。
侵入者へ気づいた敵達が、一斉に殺気を向ける。
「カルマ君、右の魔人と魔獣を頼める?
僕は左の二体をやる。」
「うん。任せて。」
言葉が終わる頃には、カルマは既に駆け出していた。
大きな猫型の魔獣の懐へ滑り込む。
「魔剣術
炎
上ノ型
焔路」
炎を纏った剣が斬り上げられる。
高熱の上昇気流が爆ぜ、魔獣の巨体を宙へ吹き飛ばした。
カルマは間髪入れず奥の魔人へ視線を向ける。
剣から炎が消え――代わりに雷光が迸る。
「魔剣ボルティア。」
次の瞬間、カルマの姿が消えた。
「魔剣術
雷
突ノ型
神雷光」
雷鳴より速い閃光が走る。
魔人の胴を一撃で貫き抜けた。
カルマは、たった二太刀で魔獣と魔人を殲滅する。
振り返ると、セブルスもまた黄金の魔力を纏い、敵を同時に斬り伏せていた。
「黄金闘舞・5.5秒」
「すごい魔力……」
……




